Irwin Schatz, M.D.
ハワイ大学医学部内科学教授
カナダの医科大学を卒業後、卒期研修をローチェスターのメーヨクリニックで実施した。
1975年、ハワイ大学の内科学主任教授として赴任。現在の専門は、心臓内科医としての専門性を生かし、心臓血管系疾患の疫学を、特に、高齢者を対象に行っている。既に100を越える科学論文の著者であり、過去20年間実施されている、Honolulu
Heart Program で中心的な役割を演じている。
高齢者死亡の潜在的危険因子
1965年来、8,006名に日系男性を対象に実施した縦断的研究結果によれば、次の因子が生存率に関与していることが判った。血清コレステロール、継続的な運動、体力(10歩行時間、握力、一秒率で評価)、起立性低血圧、抑鬱症。これらは独立した危険因子で、どの疾患についても特別な関連はない。
それぞれの危険因子の有意性は、追跡調査した対象男性のすべてありは一部について、注意深く観察して決定した。最初は、1965年、オアフ島である。5名の対象者を失ったが、ほとんど全ての追跡調査を完了した。40年間にわたって、5つの別々の履歴と健康診断を実施して、結果を追加した。死亡率と上記の危険因子との関連を調べた。これらの危険因子が病態生理的に持つ意味を考察する。