樋口 満
早稲田大学・スポーツ科学部・教授
中高年者におけるローイング運動の健康増進効果
ACSMは健康な成人が心肺機能や筋機能を保持・増進するために行う運動のひとつとしてローイング(ボート漕ぎ)を推奨している。その生理学的根拠はローイングがほぼ全身の筋肉を動員して行われるリズミカルな運動であり、高い有酸素性能力が要求されることである。私たちは、最近数年間にわたって、中高年者を対象としてローイングの健康増進効果に関する生理学的・生化学的データを公表したので、本フォーラムではその研究成果を発表する。