芝崎 学
奈良女子大学 生活環境学部 助手
1999 年、 神戸大学でPh.D. 取得。その後、現職。その間、ダラスのテキサス、サウスウェスタン、メディカルセンターで博士研究員。現在、同施設に留学し、Craig Crandall 博士と協同研究を行っている。体温調節に関して35以上の科学論文を発表している。
非温熱性要因による発汗と皮膚血流量調節
運動や暑熱暴露によって核心温が上昇すると、発汗量や皮膚血流量が増加する。体温
調節反応は、それぞれの核心温閾値と感受性(体温を独立変数としたときの傾き)に
よって示される。このような温度要因とは独立して、多くの非温熱性要因によって発
汗や皮膚血管反応は変化することが示されている。ここでは、運動と体液調節に関連
する発汗量や皮膚血流量を調節する非温熱性の神経性要因について要約する。