吉本光佐

奈良女子大学、大学院人間文化研究科博士後期課程

 

2000年、奈良女子大学生活環境学部卒。2002年、同大学人間文化研究科修士修了。指導教官は、三木健寿教授。彼女の興味は、運動時、睡眠時の神経性循環調節機構。現在既に、幾つかの国際誌に論文を発表している。

 

運動及び睡眠時の圧受容器反射の急性シフトと交感神経活動

 

圧受容器反射は、動脈圧のフィードバック調節システムであり、短期の動脈圧調節の主役である。運動時には、動脈圧および交感神経活動が上昇し、睡眠時にはそれらは低下する。この同方向の動脈圧と交感神経活動の変化は単一のフィードバック調節システムでは説明できない。我々は、運動あるいは睡眠時に、圧受容器反射による交感神経活動の調節が急性にシフトすることを明らかにした。これは、圧受容器反射特性が生体状態依存して多様に変化し、動脈圧が調節されている可能性を示唆する。