Michael J. Joyner, M.D.

メーヨクリニック、麻酔科教授

 

1970年代後半、アリゾナ大学のJack Wilmore 教授の指導下で、運動生理学を学んだ。1987年、アリゾナ大学で、M.D. を取得後、メーヨクリニックで臨床医として働く傍ら、J.T Shephaerd 教授の指導で研究に従事。主な研究テーマは、運動時の筋血流増加機構。現在、麻酔科の教授、生理学・生物工学教室の副主任に就任している。また、J. Applied Physiology, J. Physiology (London) の編集で中心的な役割を担っている。

 

筋血流と運動

 

運動時には筋血流が増加するが、その増加機構は未だよく分かっていない。本発表では、機械的刺激、神経性調節、また局所代謝因子がどのように協同して運動時の筋血流を調節しているのか、を考察する。まず、そのメカニズムに関して歴史的考察を行い、新しい説を紹介する。特に、運動時の筋血管拡張が体血圧に及ぼす影響について考察したい。