会議の背景と目的   

超高齢化社会を迎え高齢者が人生の最期まで「健康」で「生きがい」を持ち続けることができる「健康長寿社会」の構築が急務である。特に、予防医療体制の整備は医療費削減の見地からも早急に行なわなければならず、その中でも運動処方は予防医療に不可欠な手段として注目されている。それにもかかわらず、現在、世界規模で予防医療の現場で広く用いられている科学的運動処方は存在しない。そこで、運動処方に直接関係するスポーツ医科学を核に、その関連分野である栄養学、心理学、情報工学を融合させ、新しい予防医学としての「長寿健康学」の創造をめざす。そのために国内外の著名な研究者を一同に集め議論することを目的とする。