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診療科案内
  • 消化器外科(肝・胆・膵)主として肝・胆・膵疾患の外科治療を行っております。
  • 消化器外科(消化管)主として食道癌、胃癌、大腸癌の外科治療を行っております。
  • 移植外科肝移植医療を行っております。
  • 小児外科主として小児ヘルニア、先天性疾患の外科治療を行っております。
  • ヘルニア外来そけいヘルニアなどの外科治療を行っております。

そけいヘルニアについてそけいヘルニアについて

一般に"脱腸"と呼ばれる良性の病気です。成人そけいヘルニアは、下腹部から足の付け根(そけい部)の組織が脆弱になり、その部分からお腹の中にある腹膜が袋状に飛び出してくることによっておこります。
袋状の腹膜の中には小腸や大腸、場合によっては大網、卵巣、膀胱などが入り込みます。
これら脱出した臓器の血流が悪くなる(かんとん)と腹膜炎を生じることがあり、緊急手術が必要となります。

そけいヘルニアの手術法 TAPP

そけいヘルニアの手術法 TAPP

そけいヘルニアになりやすい人は

  • 中高年の男性
  • やせた高年女性
  • 立ち仕事に従事する人
  • おなかに力がかかる仕事に従事する人
  • 過激な運動をする人
  • 妊婦
  • 便秘症
  • 排尿障害や前立腺の病気がある人
  • 喘息や慢性肺疾患
  • 肥満

そけいヘルニアの種類は

外そけいヘルニア:最も多い。
内そけいヘルニア、膀胱上ヘルニア:見た目には外そけいヘルニアと同じ。再発例に多い。
大腿ヘルニア:中高年の女性に多く、かんとんを生じやすい。
複合ヘルニア:上記のヘルニアが複合して生じている。手術時に見落とされることがある。
閉鎖孔ヘルニア: 高年のやせた女性に多い。かんとんを生じやすい。

そけいヘルニアの症状は

そけい部の腫れ(最初は、立ったり、おなかに力をいれると出現する。経過が長いと腫れたままになります。)
そけい部の違和感や軽い痛み(普段柔らかな腫れが硬くなって、痛みを伴う場合はかんとんの可能性があるので、ただちに受診してください。)

そけいヘルニアの治療法は

成人のそけいヘルニアは自然に治ることはなく、治療には手術が必要です。
以前から行われていた従来法は、もともと弱く離れた組織を無理に縫い合わせるため、縫合部位に緊張がかかり、手術後の疼痛が強く、弱い組織が離断して再発が多いとされています。
しかし、最近は人工補強材(メッシュ)を使用した、術後の疼痛が少なく、再発も少ない手術が行われています。

メッシュを使用する手術には前方アプローチ法と後方アプローチ法があります。現在多くの施設で行われている方法であるメッシュプラグ法やプローリンヘルニアシステム(PHS)法は前方アプローチ法に分類されます。
前方アプローチはそけい管を開放するため、生来あるヘルニア防止機構を破壊してしまいます。
また、後方アプローチに比べて末梢神経損傷を生じやすいと考えられています。さらにメッシュプラグ法やプローリンヘルニアシステム(PHS)法といった前方アプローチでは、横筋筋膜の全周切開が不完全であったり、複合ヘルニアの見落としなどにより再発を生じることがあります。

当院では後方アプローチである、クーゲル法と腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP法)を主に行います。この方法であれば、理論上ほぼ全てのそけいヘルニアを見落としなく、同時に修復することが可能です。


クーゲル法とは

後方アプローチにより、形状記憶リングに縁取られたポリプロピレン製の楕円形メッシュを使用して腹膜の外側を覆います。
外、内そけいヘルニア、膀胱上ヘルニア、大腿ヘルニア、複合ヘルニアを同時に1枚のメッシュで修復可能です。


  • 手術創は4~5cmで、術後の痛みが軽度。
  • 手術時間が短い。
  • 再発率が低い。
  • どの麻酔法でも施行可能。

腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP法)

腹腔内に腹腔鏡を挿入して、腹膜の外側にポリプロピレン製のメッシュを固定する方法。
腹腔内から観察するため、ヘルニアの診断が容易にできる。症状のない、反対側のヘルニアも診断可能。
外、内そけいヘルニア、膀胱上ヘルニア、大腿ヘルニア、複合ヘルニアを同時に1枚のメッシュで修復可能です。閉鎖孔ヘルニアも同時に修復可能です。


  • 同じ創から反対側のヘルニアも修復可能。
  • 再発ヘルニアに対しては特に有用な方法。
  • 手術創は5mmの創が2つと1cmの創が1つで、術後の痛みが軽度。
  • 再発率が低い。
  • 麻酔法は全身麻酔が必要。

そけいヘルニアの手術後の生活は

手術翌日からシャワー浴可能です。
抜糸はありません。
退院後は座っての仕事は可能です。
軽い運動は術後2週間位で可能です。
術後約1ヶ月で、おなかに力がかかる仕事も可能です。

そけいヘルニアの手術後の注意点は

そけい部の腫れ:多くは水腫や血腫であり、半年位で自然に軽快します。まれに再発の場合もありますので、再診してください。
手術創の発赤:皮膚の接着剤によるかぶれ、細菌感染の場合がありますので、再診してください。
手術創から水が出る、出血する:処置が必要です。再診してください。
つっぱり感:メッシュが組織になじんでくると自然に軽快してきます。多くは半年以内に軽快します。
長期にわたる術後疼痛:そけい部の末梢神経障害を生じている場合がありますので、再診してください。

そけいヘルニアが再発したら

基本的には再度手術が必要となります。
前回の手術がメッシュを使用していない従来法であれば、クーゲル法と腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP法)のどちらの方法でも修復可能です。
前回の手術がメッシュを使用する方法であった場合は、メッシュ周囲組織の瘢痕が強く、高度な技術が必要となり、手術創も大きくなってしまいます。しかし、腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP法)で修復を行うと、前回手術の瘢痕部位を必要最低限しか操作せず、より確実に再発部位を修復できます。

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