症例検討のページ(信州大学医学部歯科口腔外科)
ショートセミナー 第一回 前癌病変
- 臨床視診型による分類
- 隆起型

周囲粘膜から外方へ隆起し、外観上腫瘤と認められ、腫瘍表面の性状が比較的なめらかなもので、進行症例では腫瘍中央部に潰瘍を生じる。
- 潰瘍型

腫瘍は表面および外方よりも深部に深く浸潤し、周囲粘膜からはほとんど隆起せず、外観としては粘膜に境界不明瞭なびらん、ないしは浅い潰瘍を示す。
- 肉芽型

粘膜面にぶつぶつした肉芽様の小腫瘤が密集し、腫瘍組織自体が表面へ露呈するもので、進行症例では潰瘍を伴う。
- 白斑型

周囲よりわずかに隆起した白斑で、表面乾燥し、その中にびらんあるいは潰瘍を伴う。
- 乳頭型

疣状あるいはヒダ状、または小顆粒の密集した型で、明らかに周囲粘膜より隆起し、表面白色、硬く、一見乳頭腫に類似した外観を示す。
症例検討・勉強会のページに戻る
Copyright
Department of Dentistry and Oral Sirgery,
Shinshu Univbersity School of Medicine