口腔外科処置におけるインフォームド・コンセント
−長野県下病院歯科・口腔外科におけるアンケート調査−
○ 小塚一芳・大塚明子・栗田 浩・倉科憲治
今回我々は長野県下病院歯科口腔外科22施設に対し、口腔外科処置におけるインフォームド・コンセントに関するアンケート調査を行った。22施設にアンケートを実施し、当院を含む22施設、全てより回答が得られた。その結果、@普通抜歯の際、同意書を取る施設は0施設、A埋伏抜歯の際、同意書を取る施設は2施設9%、B外来手術の際、同意書を取る施設は6施設27%であった。また、必要性は感じていても、業務の煩雑化を懸念して行っていないとの意見も見受けられた。同意書は我々の外来業務の効率化を図り、患者のインフォームド・コンセントの助けになるばかりか、説明の証としても役立つ。医療トラブルの増加する今日、より確実に医師と患者の信頼関係を強め、医療の合法性を確保する意味で、同意書の効果的な用い方を検討してゆく必要があると考えられました。
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