第18回日本有病者歯科医療学会総会・学術大会
 
18th Annual meeting of Japanese Society of Dentistry for Medically Compromised Patient

会 期:2009年4月25〜26日 
会 場:まつもと市民・芸術館 
大会長:倉科憲治(信州大学医学部歯科口腔外科) 
ご挨拶
第18回日本有病者歯科医療学会総会

大会長 倉科憲治

 第18回日本有病者歯科医療学会総会を開催するにあたりご挨拶申し上げます。まずは、
今回の本学会をお世話する機会を与えていただき大変光栄に思います。関係各位に厚く
お礼申し上げます。
 本学会は、歯科医療において特別の配慮やサポートを必要とする“いわゆる有病者”
に安全な歯科医療を提供することができるようにすることが目的の一つと考えられます。
また、本学会で得られた成果を日常診療の中で生かしていくために広く情報を提供する
ことが大切と考えられます。それにより、歯科医療を提供する側にも受ける側にも利益
をもたらし、有病者のみならず国民の健康的な生活を維持することに役立つと考えます。
高齢社会となった今、本学会の意義は大きいと思われます。
 第18回総会では健康的な生活を送るためにいろいろな方面から考えて見ようと計画
しております。特別講演では、信州大学大学院医学研究科の能勢 博教授に「10歳若返る!
インターバル速歩の秘密」と題して講演していただく予定です。能勢教授の長年の研究に
より考え出されたインターバル速歩は、健康維持に有効であるとのことで注目されており
ます。多くの自治体が地域住民の健康維持のためにこの方法を取り入れようと試みており
ます。明日からでも実戦可能な健康維持方法についての話が聞けるものと思います。また、
併催する学術教育研修会では、信州大学医学部保健学科(基礎理学療法学)の木村貞治
教授にご講演いただきます。演題は「保健と運動」ですが、専門の立場より健康と運動の
関係について興味のある話を伺えると思います。木村教授は多くのオリンピック選手の体
調管理に実績のある方です。教育講演では、信州大学医学部保健学科(成人・老年看護学)
准教授の牛田貴子先生に「要介護高齢者の退院支援-家族との関わりを中心としてー」と
題して講演いただきます。牛田先生は高齢者医療において歯科医療の関与が重要であると
の認識をお持ちの方で、積極的に我々と関わっていただける方です。高齢者の介護には
様々な問題がつきまといますが、看護の面での興味深い話が伺えると思います。
 シンポジウムでは、口腔ケアを取り上げました。医療の中での口腔ケアの重要性につい
ては認識されているところですが、実践して行くには様々なハードルがあります。今回は
「口腔ケアー理想と現実」と題して医療現場で口腔ケアを取り入れる上での問題点を少し
でも拾い出せればと考え企画致しました。日本口腔ケア学会理事長である鈴木俊夫先生を
始め、医師、病院勤務歯科医、歯科衛生士、看護師の方々にそれぞれの立場で講演いただき、現在の医療現場での口腔ケアについて考えていきたいと思っています。
 例年ですと本学会は3月に行われるのが恒例ですが、信州の3月にはまだまだ寒い日も
あるということで4月に開催することと致しました。4月後半の信州は一年のうちでも最
も良い時期です。また、信州は海こそありませんが、おいしいものも沢山あります。水が
よいのでお酒もおいしく、蕎麦も有名です。時期的には山菜のシーズンですし、周辺の観光
地を訪れるにも良い時期です。多くの方々が学会に参加していただき実りある2日間を過ご
し、春の信州を楽しんで帰っていただく様にと願っております。

<所在地>
〒390-8621 長野県松本市旭3-1-1
信州大学医学部歯科口腔外科
電話;0263-37-2677 fax; 0263-37-2676
Copyright
Department of Dentistry and Oral Surgery, Shinshu University School of Medicine
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