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機能的疾患

疾患への取り組み

機能脳神経外科手術とは、神経機能障害の改善を目的とする脳神経外科手術を指します。神経組織自体に手術操作を加えて、その機能を変化させることで目的の臨床効果を引き出します。対象疾患としては、不随意運動症、痛み、てんかん、情動障害であり、手術方法は、てんかんの手術、定位脳手術、神経根切裁術、神経血管減圧術などがあります。もうすこし簡単にいうと、でき物や出血やけがなどで傷んだりなどしていないのに、脳の一部分の機能が亢進したり減弱することによって結果的に具合が悪くなっているところを、病変を直接、もしくは間接的に手術操作を加えることで治す手術です。最近ではより広く解釈され、手術の本来の目的を達成させるのに、術者の経験や知識だけに頼るのでなく、いろいろな手術支援装置を術中に利用して機能をできる限り温存する手技についても、機能的脳神経外科の領域に含まれています。脳深部に誤差なく到達するための定位脳手術を行う装置や、術前の脳の断層写真と術中の位置を合わせるナビゲーション装置、脳波を応用する電気生理学的検査装置、術中CT装置、などを信州大学病院ではそろえています。これら最新の機器を駆使することで、術者が気づかない機能悪化を早期に発見したり、見ただけでは正常と区別がつかない病変を同定したりすることで、手術の安全正確な進行を支えます。この領域はコンピュータの発達により急速に進歩してきているため、コンピュータ外科と呼ばれたりもします。

対象疾患

パーキンソン病
不随意運動(本態性振戦、ジストニア、舞踏病など)

片側性顔面けいれん
三叉神経痛、舌咽神経痛

術中電気生理モニタリングを必要とする手術
聴神経腫瘍、神経膠腫、脳幹部海綿状血管腫

担当医師

本郷 一博(教授)
後藤 哲哉(講師)
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手術実績

パーキンソン病に対する機能的定位脳手術は100例を超える患者さんに施行してきました。
年間250件程度の脳神経外科手術のうち、60例程度の患者さんに術中電気生理検査を用いています。

とくに機能的定位脳手術において脳深部の神経細胞の電気活動を記録するマイクロレコーディングの手法や、術中電気生理検査における視覚誘発電位や運動誘発電位測定において、国内外で高い評価を得ています。

著書
・ジストニアの淡蒼球内節発火パターン
 橋本隆男、後藤哲哉 ジストニア2012 長谷川一子編 中外医学社 2012年 東京
・術中運動誘発電位測定で運動麻痺を見誤ることがある
 後藤哲哉 脳神経外科検査のグノーティ・セアウトン 小川彰編 シナジー社 2010年 東京
・術中視覚誘発電位モニタリング
 後藤哲哉NS NOW No.15傍鞍部病変の手術 塩川芳昭編 メジカルビュー社 2011年 東京


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