顔面骨骨折・軟部組織損傷

顔面骨骨折
 顔面は多数の骨が立体的に組み合わさって構成されています。顔面骨骨折の治療でそれらの構造が正しく整復されなければ、顔面の機能や見た目の異常を残して日常生活に支障をきたすことがあります。当科では術前診察と画像診断を入念に行うことで最適な治療方法を選択し、可能な限り後遺症を残さないようにしております。残念ながら術前に後遺症が残ってしまうことが確定的な場合でも、退院後の日常生活を円滑に送ることができるようサポートしております。
軟部組織損傷
 軟部組織損傷は、包丁で指を切った場合から、交通事故などで創汚染や他部位の損傷も伴っている場合まで程度は様々です。治療として、しばしば損傷した皮膚が縫合されるのみで、その裏に隠れた神経・腱損傷や創内異物が見逃されることがあります。その結果、術後に顔の表情が左右非対称になる、指の曲げ伸ばしができない、異物感染などを認めることがあります。当科では可能な限り損傷部位を明らかにし、個々の問題点に対して最適な治療を提供しております。

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