信州大学皮膚科で学ぶ専攻医の標準的な1週間と当科のスケジュールを紹介します。

1日の主なスケジュール

回診前準備

回診前準備

病棟で回診前の準備を始めます。カルテをチェックし、臨床実習中の学生から朝の患者さんからの訴えを聞いたり、看護師からの報告を受けたりします。

回診

回診

病棟回診(上級医、専攻医、学生)です。当科における入院業務は病棟医長の下に2つのグループがおかれ、疾患の種類を問わずに均等に診療を行っており、中央手術室での手術は病棟グループが担当します。各グループは卒後6-10年目の専門医、専門医取得前の医師、専攻医の数名からなり、これに学生が2~3名が加わります。回診時には担当の看護師が加わります。

診察

週1回は初診外来の診察に陪席し、検査や処置を担当します。

手術

手術

皮膚科の手術枠は火曜日と金曜日の午後で、2つの病棟グループが分担します。
火曜と金曜以外は外来手術室での小手術や検査(皮膚テスト、負荷試験、光線テスト、発汗試験、など)に従事します。

カンファレンス

カンファレンス

病棟で、術後管理や当日入院した患者について各グループで検討し診療計画を立てます。また夜間から明日までの指示の確認などを行います。外来担当日は臨床写真の整理をします。そのほか、生検や手術を担当した患者さんの病理標本の確認や、検討会における発表にむけてサマリー作成、学会発表の予定があればその準備などを行います。

レクチャー

レクチャー

Common diseaseを中心に、実践で役立つ診療のコツを上級医が伝授します。

アレルギー学会専門教育施設として、毎月定例のアレルギー症例検討会、専攻医向けにアレルギー・レクチャーを開催しています。

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アレルギー・免疫ミニレクチャー(2024年度)

皮膚テスト入門 4-5月

接触皮膚炎 4月

薬疹 5月

じんましん 6月

アトピー性皮膚炎・乳児湿疹・スキンケア 6月

膠原病の皮膚の診かた 7月

1週間の主なスケジュール

AM病棟回診、入院検査
PM乾癬外来陪席
17:00地域の病院間をつないでweb症例検討会 17:30ミニレクチャ
AM病棟回診
PM手術
AM初診外来陪席、処置、検査(月-金のうち週1回)
PM日帰り手術、入院検査
8:30教授回診
16:30病理検討会
17:00外来症例の検討会
17:15手術検討会
17:20アレルギーカンファ
AM外来(再診)(月-金のうち週1回)
PM手術

外勤

7月から関連病院での外来業務が週1回始まります。

学会参加

専攻医の学会出席は年数回以上あり、皮膚科学会の地方会には毎回演題を発表します。また、皮膚科学会総会(教育講演が充実しており、同時に開催する専門医取得のための講習会やハンズオンセミナーにも出席できるため)と支部総会には原則として参加します。

講習会参加

専攻医には、日本皮膚科学会が主催する専門医教育のための講習会に年数回以上参加する機会があります。各分野のエキスパートが講師をつとめ、充実した内容を学べます。2020年以降はオンライン開催で実施されるようになり、より参加しやすくなりました。専門医取得に必要な単位が定められています。