第193回 信州地方会プログラム 2017年3月26日(日)開催

2017年03月01日

 第193回 日本皮膚科学会信州地方会  

 2017年3月26日(日)

 会場:信州大学医学部附属病院 外来棟4階 大会議室

Ⅰ.信州地方会総会 (11 : 30~12 : 00

Ⅱ.ランチョンセミナー (12 : 0012 : 40)          座長 奥山隆平(信州大)

   「メラノーマの治療:これまで、これから」

    札幌医科大学医学部皮膚科学講座教授  宇原 久 先生

Ⅲ.一般演題(13 : 0013 : 45)

【前半の部】               座長 瀧澤 好廣(長野松代総合)

1 クローン病に併発した結節性紅斑の2例

 ○白井拓史、佐野佑、御子柴育朋、奥山隆平(信州大)

 症例1:17歳、女性。結節性紅斑を初発症状とし、後にクローン病が判明した。症例2:16歳、女性。クローン病の経過中に結節性紅斑を併発した。

2 抗MDA5抗体陽性の皮膚筋炎7例の皮膚症状のまとめ

 ○二瓶達也、木庭幸子、上條史尚、林宏一、松本和彦、奥山隆平(信州大)

 2015年から7例の抗MDA5抗体陽性の皮膚筋炎を当科で経験した。7例全例にGottron徴候があり、4例に逆Gottron徴候があった。ヘリオトロープ疹とショール徴候は2例ずつであった。

3 抗MDA5抗体が陽性であった皮膚筋炎の3症例

 ○海野俊徳、久保仁美(長野赤十字)

抗MDA5抗体が陽性であった皮膚筋炎3症例(女性、40~70代)を経験した。いずれも筋症状や悪性腫瘍を伴わず、間質性肺炎を合併していた。

4 ヒドロキシクロロキン投与で軽快した皮膚エリテマトーデスの1例

 ○佐野佑、大橋敦子、三宅知美、奥山隆平(信州大)

 51歳男。両頬部、背部に暗紫紅色斑が出現した。皮膚エリテマトーデスと診断し、ヒドロキシクロロキン投与で軽快した。

5 子宮頚癌患者の外陰部に生じた好酸球性膿疱性毛包炎の1例

 ○御子柴飛鳥、皆川茜、奥山隆平(信州大)

 44歳女性。3週間前から外陰部に瘙痒性丘疹が多発し、生検で毛包周囲に多数の好酸球浸潤を認めた。インダシン内服で瘙痒は改善した。婦人科検診で子宮頸癌を指摘された。

【後半の部】               座長 林宏一(信州大

6 末梢血中の腫瘍由来DNAを用いた悪性黒色腫に対するニボルマブの治療効果の評価

 ○芦田敦子、境澤香里、奥山隆平(信州大)、宇原久(札幌医大)

 末梢血中の腫瘍由来DNAは病勢を反映するマーカーとして着目されている。我々は、進行期悪性黒色腫患者の腫瘍由来DNAを定量し、ニボルマブの治療効果との相関を検討した。

7 ダブラフェニブとトラメチニブの併用療法が有効であった背部悪性黒色腫の1例

 ○渡邉あすか、吉田香奈子、小口真司(佐久総合)

 74歳、男性。原発巣切除、右腋窩センチネルリンパ節生検を施行。転移陽性でリンパ節郭清をおこなった。術後3年で骨・肝転移あり。併用療法を開始し、転移巣は縮小傾向である。

8 下眼瞼に生じた色素性病変の3例

 ○髙沢裕子、河内繁雄(北アルプス医療センターあづみ病院)、安永能周(同形成外科)、代田志保、二瓶達也、佐藤美聡、面高俊和、浅井裕子、上條史尚、奥山隆平(信州大)

 症例1 81歳男性。BCC。症例2 73歳女性。色素性母斑。症例3 54歳女性。脂腺癌。眼瞼に生じた色素性病変3例のダーモスコピー所見について考察した。

9 QOL改善を目指して悪性腫瘍皮膚自壊創に対する切除を行い,筋皮弁で再建した3例

 ○面高俊和、奥山隆平(信州大)、大塚正樹、塩味達也、後藤寛之、吉見公佑、吉川周佐、清原祥夫(静岡県立静岡がんセンター)

 悪性腫瘍皮膚自壊創に対して, 症例によりQOL改善を目的とした姑息的手術を選択することがある。腫瘍切除後の皮膚欠損部に対して筋皮弁で再建した3例を示す。

10 カンジダ性口唇炎の3例

 ○浅井裕子、山浦麻貴、奥山隆平(信州大)、小口真司(佐久総合)

 口腔カンジダ症は日常診療でしばしば認める疾患だが、カンジダ性口唇炎の報告は比較的稀である。口唇の腫脹を主訴に受診しカンジダ性口唇炎と診断した3例を報告する。

閉会 (16 : 00

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