内視鏡を用いた治療として、1.早期胃癌や早期大腸癌に対する内視鏡的粘膜切除術、2.食道・胃静脈瘤に対する内視鏡治療、3.消化管出血に対する内視鏡的止血術、などを行なっています。そのほか消化管疾患一般の診療を行なっていますが、特に潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の診断と治療、ヘリコバクター・ピロリに対する除菌療法、消化管悪性リンパ腫に対する非手術的治療、などを積極的に行なっています。
B型およびC型慢性肝炎の患者さんが多く、インターフェロン等による抗ウイルス療法 を積極的に行っています。肝細胞癌の治療は、手術以外では、ラジオ波焼灼療法やエタノール局注療法・経動脈的塞栓術が行われています。劇症肝炎の治療は、他の診療班の協力を得て集中治療を行い、救命率の向上を目指しています。この他、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、非アルコール性脂肪肝炎等々、多くの肝疾患患者の診断、病態の解明および治療を行っています。
主に急性膵炎、慢性膵炎、膵臓癌の診断、治療を行い、専門外来は週2日、急性膵炎については重症例の集中治療を行っています。慢性膵炎については、通常の合併症の管理を行う以外に、膵石例に対して積極的に体外衝撃波(ESWL) 治療を施行しています。膵癌については早期発見を主眼におき、腫瘍マーカーの有用性を基礎的、臨床的に検討してきました。進行癌については長野県膵癌治療研究会と協力してGemcitabineを中心とした膵癌治療の臨床的検討を行っています。
血液内科では血液疾患を主に対象としております。いわゆる3大血液腫瘍(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫)、さまざまな原因による貧血や出血性疾患の診断と治療を行っています。血液腫瘍に対する化学療法では標準的治療法を心がけております。また、治療法の向上に向け日本成人白血病研究グループ(JALSG)に属し、臨床研究に取り組んでおります。
難治性血液疾患に対しては疾患により自分の造血細胞を用いた自家移植、他の方から造血細胞を移植する同種造血細胞移植による治療も行っております。同種造血細胞移植に関しては血縁のドナー以外に、平成16年から骨髄バンクおよび臍帯血バンクから提供される非血縁ドナーからの造血細胞移植も行っています。移植症例はこれまで自家移植124移植、同種移植157移植になっています(平成22年9月現在)。平成21年には自家移植12例、同種移植32例(血縁10例、非血縁骨髄16例、非血縁臍帯血 6例)を行いました。同種移植に関しては多施設共同研究に参加することで前処置法の開発をはじめ移植医療に寄与すべく努力しております。
長野県内においては県立須坂病院、国立病院機構まつもと医療センター、昭和伊南病院、諏訪赤十字病院、北信での造血細胞移植施設である長野赤十字病院等と連携しながら、血液疾患診療に携わっております。
腎臓内科では、腎機能低下のリスクとなる腎炎、免疫異常、成人病(高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病など)の精査治療・全身管理・患者教育に始まり、腎不全期の保存的加療や、血液透析・腹膜透析・腎移植といった腎代替療法に至るまで、腎臓病の総合的医療を実践しています。
近年、腎機能の軽微な異常であっても、それが心血管系病(心疾患、脳血管疾患)の最も重要な危険因子になる、ということが明らかとなり、“慢性腎臓病”という疾患概念が提唱されました。我々腎臓内科は、腎臓疾患の予後向上だけを目的とするのではなく、腎臓病診療を通して“心臓・血管・脳といった重要臓器の保護”と“人類の生命予後の改善”といった壮大な目標を目指しています。
また、豊富な血液透析の経験から、多彩な血液浄化療法(血漿交換療法、免疫吸着療法、エンドトキシン吸着療法、白血球除去療法など)も実践しており、様々な診療科と連携し、難知性病態と常に戦っています。
我々の活動内容や診療内容につきましては、腎臓内科ホームページに詳細に掲載してありますので、ぜひご覧下さい。