ホーム >

スペシャルコンテンツ > フレッシュキャンパスセミナー > フレッシュキャンパスセミナー詳細

フレッシュキャンパスセミナー

2011.09.13

第43回信州大学全学教育機構(SGE)フレッシュキャンパスセミナーの開催記録

0004.JPG

開催日時:平成23年7月22日(金) 18時~19時30分


講師:金沢 謙太郎  (信州大学全学教育機構准教授)


題目:「香」の向こうに ─熱帯雨林と日本人

 

(概要)

沈香は日本で15世紀後半、茶道、華道と並んでおこった東山文化の一つ、香道で使われている香木の樹脂です。最上級品は日本の小売価格で1グラム2万円を超えるという熱帯雨林の「宝玉」でもあります。
 マレーシア、サラワク州の採集民プナン人は沈香木そのものを伐採するのではなく、樹脂だけを採取して、農耕民と物々交換や売買を行なってきました。ところが1970年代から熱帯雨林の商業伐採が本格化、その後アブラヤシのプランテーションが急拡大しています。同時に沈香の採集が難しくなり、プナン人の生活も追い込まれています。
 かつて日本人は香の産地や品質に関心を寄せるなど原産地への想像力がありました。沈香はどこから来たのか。原産地の環境や採集者の暮らしに思いを寄せれば、大規模開発の波にさらされている熱帯雨林の現状や保護にも理解、関心が広まるでしょうし、香文化の未来につながっていくのではないでしょうか。

▲ページの先頭へ