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フレッシュキャンパスセミナー

2011.06.06

第36回信州大学全学教育機構(SGE)フレッシュキャンパスセミナーの開催記録

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開催日時:平成23年1月21日(金) 18時~19時30分


講師:勝木 明夫  (信州大学全学教育機構准教授)


題目:いま,強磁場が面白い!Part 2

(概要)

  磁石が離れた位置にある鉄をひきつける現象は、子供の頃、大変不思議に思ったものでした。磁気力は、静電気力のように見かけ上、遠隔作用的であり、一説にはケプラーの惑星運動の法則やニュートンの万有引力のきっかけにもなったと言われています。また、方位磁石が北を向く理由として、天空にある北極星が作用していると考えられていた時代もあったと聞きます。このように、磁石を扱う学問である磁気科学は非常に古い学問ですが、遠隔的に力が作用するという、その不思議さゆえに神秘的に捉えられていた部分がありました。このため、電子スピンの地場制御による化学反応の磁場効果の研究が1970年代に始まるまで、化学反応への磁場の影響は怪しいものと思われていました(いま、強磁場が面白い!、化学と教育、54巻第1号(2006年)あとがきより)。
 現在、ヘリウムフリーの超電導磁石の出現によって10テスラ程度の強磁場が比較的容易に得られるようになり、反磁性物質に対する磁場効果が次々と見出されています。「磁石に応答しないもの」と思われていた水が磁石で浮上し、プラスチックのような有機化合物が方向をそろえます。それだけではなく、水の物性が変化すること、反磁性物質にらせん構造が現れることがわかっていま
す。ここでは、これまでに明らかになった新しい磁気科学の一部を紹介したいと思います。ほんの少し興味を持っていただけたら幸いです。

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