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英単語には顔がある RUNイコール「走る」ではない!

LOOK, SEE, LISTEN, HEARそれぞれの語の中核的な意味をあらわすコア図。このイメージを押さえておくと英語の理解が早い

この日はゲストをお招きしました

語の顔とでもいうべき全体像を捉えることを目指し、英語基本語のコア(中核的意味)分析を試みています。例えばRUNは「ある方向に、連続して(すばやくなめらかに)動く」と設定します。これが「小川」のコンテクストに入ると「流れる」となります。「靴下」のコンテクストでは「伝線する」となり、「鼻」のコンテクストでは「鼻がでる、垂れる」となります。「RUNイコール走る」と覚えていただけでは解釈できない英文を理解するのにコア分析は役立ち、辞書や教科書に採用されています。

『考えてみて下さいね』
問1. seeとlookはどこが違う?なぜ"Can you look at the white house over there?"は不自然なのでしょうか。また"I looked but didn't see anything."と言えるのに、なぜ"I saw but didn't look at anything."とは言えないのでしょう。

問2. lookはat, up, down, back...など、多くの前置詞を取りますが、listenはtoが主です。なぜでしょうか。ヒントは右の絵の中にあります。答えは、ぜひ授業に来て尋ねてみて下さいね!

『こんな授業もやっています』
映像文学作品で人生を学ぼう。映像と英文シナリオ分析し、メッセージを読み解くことを目標にしています。心に残る映像作品を通して、皆さんの生き方や、「人間とは何か」という永遠の問について考えてほしいと願っています。

 寺沢 才紀 教授 Link

信州大学教養部講師等、1995年工学部助教授を経て2007年より現職。研究分野は、基本語の意味空間の探求・応用言語学・映像論。様々な授業を展開している。

【先生の学問へのきっかけ】
中学・高校生の頃は、映画や洋楽の英語の響きが耳に心地よく、それに浸っているだけで嬉しかったものです。最初は、銀幕のスター達やビートルズやクラプトンのようにカッコよく英語を操れたらという憧れだったように思います。大学院では故Louis Forsdale教授の映画分析の授業とその人柄に感銘を受け、その後、今日まで、映像やセリフに込められた製作者の意図を追及する中で、英語表現の面白さに魅了され続けています。

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