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Toward Green IoT : 電子のスピンを用いた新規デバイス

低消費電IoT実現ための電界駆動磁気スキルミオンに関する研究
Nano Lett., 2019, 19(1), pp 353–361, DOI: 10.1021/acs.nanolett.8b03983

振動、音声のエネルギー収集できるデバイス
Advanced Electronic Materials, 2019, 5(1), 1800467, https://doi.org/10.1002/aelm.201800467

劉研究室では、電流、電界や機械振動による電子のスピンの制御に関する研究を行っています。電子のスピンは"記憶"の性質が持っています。これらの性質は超低消費電力の計算機メモリー、ロジック素子、特にモノのインターネット(IoT)に適しています。研究室では、ナノメートル(10-9 m)の厚さを持つ均一な薄膜の作製技術とマイクロスケールの微細加工技術を揃えています。高性能な電子のスピン状態を評価する装置を開発しています。電子のスピンと機械振動が相互作用を利用し、音声、振動のエネルギーをIoT駆動するための電力に変換するデバイスを開発しています。

研究から広がる未来

高度情報化社会の中枢であるロジック・メモリデバイスの消費電力の低減は劉研究室の研究です。電子のスピン制御に関する技術学習し、Green IoT社会の実現ための研究を行っています。

卒業後の未来像

固体物理、磁性と磁気材料工学、電気磁気計測、高感度センサー、微細加工(リソグラフィー)、高性能薄膜堆積、ナノ、マイクロスケールの特性評価など幅広い知識が獲得できます。

電子情報システム工学科 劉 小晰 教授 (兼:情報工学科) Link

イギリス・グラスゴー大学博士研究員、信州大学助教授、信州大学准教授を経て、2014年より現職。
研究分野はスピントロニクス。特に、電子のスピンを不揮発性メモリー、論理素子の創成並びに磁性材料の評価。

【私の学問へのきっかけ】
現在電子の電荷制御を用いたロジック・メモリデバイスは高度情報化社会の中枢を担うに至っています。しかしながら微細化にすることによって、電荷の漏れ(リーク電流)の増大等問題が頭在化しています。一方、電子のスピン制御に関する技術を利用したメモリ・ロジックデバイスは、記憶不揮発性、高速動作、高集積化、高信頼性及び繰り返し耐性等の特長を持ち、Beyond CMOSの有力な候補となっています。

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