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自ら考える計測システム:波動を使って触らず測る知的計測技術の実現

マイクロ波レーダ装置とレーダ画像(内部断面画像)の例。計測精度をさらに高め、誰もが簡単に構造物の内部情報を詳細に把握できる技術とすることが目標である。

無線センサネットワークのための端末位置計測実験の様子。センサ端末間の無線通信情報のみを利用して、端末の位置推定を実現する技術の構築を試みている。

「計測を制する者は、技術を制する」という言葉もあるほど、簡潔で高性能なシステムの実現には、計測技術が不可欠と言われます。高山研究室では、マイクロ波を使ってコンクリート壁の健全性を診断する技術など、音や光・電波といった波動が反射や伝播してきた様子を分析することにより、非破壊・非接触にものの状態を計測する技術の研究に取り組んでいます。さらに、いつも同じ計測範囲や計測精度ではなく、計測システム自身が目的に応じてその性能を適応的に変化させられる能力を備えた「知的計測システム」へと、これらの技術を発展させることを目指しています。

研究から広がる未来

計測技術の高度化は、どんな世界をもたらすのでしょうか?その答えは、すべてが自動化された世界だと考えています。たとえば、近い将来では自動運転が可能な(本当の)自動車、さらに人間と共存・協調できる完全自律型ロボットなど、未来のものと思っていた多くの技術が現実となります。

卒業後の未来像

計測技術は、検査や診断ばかりではなくロボットの外界認識や運動制御など、さまざまな技術の実現に欠かせません。ですから、卒業研究を通して身に付けた知識と問題解決能力が、機械系のみならずメカトロニクスの幅広い分野での研究・製品開発に活かされます。

機械システム工学科 高山 潤也 准教授 Link

日産自動車(株)、東京工業大学大学院理工学研究科助手・助教を経て、2012年より現職。
知的計測システムの構築とそれに係わる高精度計測技術や非線形信号処理理論の研究に従事。近年は,安全・安心のための診断技術の研究に力を入れる。

【私の学問へのきっかけ】
幼少の頃から乗り物、特に自動車が大好きでした。大学進学時までそれは変わらず、さらに世界一の大衆車を作るという夢を持つようにもなってたので、機械系しかない!と思い、周囲の意見には耳も貸さず進学先を決めました。大学でさまざまな専門科目を学ぶうち、自動車の事故回避や自動運転には高度な計測技術が不可欠であることを理解し、一旦は自動車会社へ就職したものの、計測技術を極めたいとの目標のもと研究職へ身を転じました。

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