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生物の巧みな生存戦略に学ぶ ~酵素で植物細胞壁を利用する!~

酵素(蛋白質)の結晶 と蛋白質の立体構造

水野研究室では、生体触媒である酵素を利用して、植物細胞壁に含まれる糖質を食品やエネルギー、新規天然由来材料として活用するための研究をしています。植物は、植物細胞壁を進化させることで植物自身を支えたり、微生物などの侵入に対する防御を行ってきました。一方、微生物は、様々な種類の酵素を作ることで、複雑な植物細胞壁を分解できるように進化してきました。私たちは、微生物が作る酵素の性質を調べるとともに、複雑な構造をしている植物細胞壁構造の解析を行うことで、豊富に存在するバイオマスの有効活用と持続可能な社会の実現を目指しています。

研究から広がる未来

生物の中には、数十億年の進化に裏打ちされた究極のモノ作りのシステムが詰まっています。私たちの研究は、そこに目を向け、どうしたら利用できるかを考えることです。まだまだハッとするようなシステムを見つけられるかもしれません。

卒業後の未来像

バイオプロセス(生物変換)は、多くの分野で必要とされています。卒業生は食品や化学材料メーカーだけでなく、様々な分野の企業や研究所で活躍しています。また、卒業生との共同研究や社会人博士課程の受け入れが多数あります。

物質化学科 水野 正浩 准教授 (兼:物質工学科、生命医工学専攻) Link

東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程を修了後、日本学術振興会特別研究員を経て、2017年より現職。専門は、植物細胞壁分解に関する酵素の研究。蛋白質のX線結晶構造解析による酵素の機能解析を中心に研究を進めている。

【私の学問へのきっかけ】
小さい頃から自然と触れ合うのが好きで、生命化学に関する勉強ができる農学部に進学しました。大学3年生で受講した“蛋白質の立体構造”に関する講義に衝撃を受け、そのままその先生のラボに入り、博士課程まで進学しました。
酵素研究は、食品分野など様々な分野で産業利用されており、まさに工学部が得意とする“ものつくり”にも密接に関係した研究です。一緒に、“真剣”にバイオマス研究しませんか?

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