酵素(蛋白質)の結晶 と蛋白質の立体構造
水野研究室では、生体触媒である酵素を利用して、植物細胞壁に含まれる糖質を食品やエネルギー、新規天然由来材料として活用するための研究をしています。植物は、植物細胞壁を進化させることで植物自身を支えたり、微生物などの侵入に対する防御を行ってきました。一方、微生物は、様々な種類の酵素を作ることで、複雑な植物細胞壁を分解できるように進化してきました。私たちは、微生物が作る酵素の性質を調べるとともに、複雑な構造をしている植物細胞壁構造の解析を行うことで、豊富に存在するバイオマスの有効活用と持続可能な社会の実現を目指しています。
生物の中には、数十億年の進化に裏打ちされた究極のモノ作りのシステムが詰まっています。私たちの研究は、そこに目を向け、どうしたら利用できるかを考えることです。まだまだハッとするようなシステムを見つけられるかもしれません。
バイオプロセス(生物変換)は、多くの分野で必要とされています。卒業生は食品や化学材料メーカーだけでなく、様々な分野の企業や研究所で活躍しています。また、卒業生との共同研究や社会人博士課程の受け入れが多数あります。