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自然由来指数の高い吸着剤・固体触媒

自然由来原料の酸性アミノ酸(L-アスパラギン酸)と粘土鉱物(ナノシート)が水溶液で複合すると、グルコースを酸化(脱水素)する酵素(デヒドロゲナーゼ)のような活性が現れる。

合成フッ素金雲母(化粧品用粉末)表面を特殊コーティングすることで、色彩豊かな顔料を合成できる

吸着剤や触媒は,わたしたちの生活に役立つ物質として知られています。例えば,吸着剤は有害な有機化合物を効率良く除去することができますし,色素を吸着させれば顔料に応用できます。固体の触媒には,酵素のように,ある特定の物質を選択的に変換する機能があり,身の回りのさまざまな化成品を効率よく生産するのに役立ちます。当研究室では,日常生活で役立つ「水系」ではたらく吸着剤や触媒を、自然由来指数(自然原料,自然由来原料の割合)の高いプロセスを意識しながら設計する研究をすすめています。

研究から広がる未来

身近な自然現象は実は複雑で未だわからないことがたくさんありますが、この中に画期的な吸着剤や触媒を開発するヒントは眠っています。幸いにも多くの先端的分析機器を利用できる環境にありますので、この恵まれた環境で、分野を超えて様々な研究者と協力しながら、誰も思いつかない発想で高性能な材料をつくっていきましょう。

卒業後の未来像

化学に限らず、電気、機械分野においても新しい素材づくりには化学の知識、そして素材の性質を調べるための分析技術が必要です。これらをバランス良く学びながら、素材の本質を掴む方法を身につければ、研究開発の中核を担えることになるでしょう。特に修士課程修了生は、化学・材料系での研究・技術開発職で活躍しています。

物質化学科 岡田 友彦 教授 (兼:物質工学科) Link

早稲田大卒後博士(理学)を取得し、早稲田大助手、信州大助教を経て2015年より現職。
専門分野は材料化学、表面化学、特定の分子が吸着・触媒される物質表面に興味を抱き研究を展開中。

【私の学問へのきっかけ】
私は高校では化学と地学が好きでした(他はさっぱりだめでしたが。。)大学に進学する目的は高校の理科教員になるためで、一浪を経て大学進学し、教員免許を取得しました。卒業研究では「化学」の研究室を選び、大学院で研究をすすめていくうちに、教科書に書かれていることを教えるよりも、将来教科書に載るような仕事が魅力的であると感じ、この世界に入りました。

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