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より良い環境をデザインする そのために「心理的環境」を探究する

既存の建物をペイントなどによって疑似的に劣化させて、その質や量に応じた評価データを収集。[地域と連携した活動]

スロープの勾配と距離によって生じる車椅子(自走および介助あり)による移動負荷を計測。[施設の利便性の見直し]

人間は自らが過ごす環境を構築するチカラを持っていて、自らがより良く感じられる環境づくりを継続してきています。しかしながら、その目的に根ざして構築された環境が思い通りに機能しないこと、新たな問題を生み出すことは少なくありません。これらの問題について考えるためには、物理的な環境を詳細に調べるだけでなく、心理的(人間の頭の中につくられる)環境の特性を把握して、それらの対応関係を慎重に推察する手続きが欠かせません。柳瀬研究室では、建築空間や都市空間を対象に『人間-環境系に関わる研究』を行っています。

研究から広がる未来

上述した研究に取組むにあたっては、人間が知覚・認知している環境について理解を深めることが大切です。知覚・認知システムは、思っている以上にいい加減かつ精巧です。なぜ?どのような条件で?その性質について実験心理学的手法を用いて探求し、より良い構築空間をデザインするために活かす資料づくりが、求められています。

卒業後の未来像

総合建設業・設計事務所・ハウスメーカー・行政機関・地方自治体など、自らの希望に応じて、建築に関係する幅広い分野へ就職しています。いずれの分野においても、学際的な視点から建築・都市空間について考えを深める研究経験は役立ちます。

建築学科 柳瀬 亮太 准教授 Link

2001年、早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了、博士(人間科学)取得。
2002年、信州大学に着任し、現在に至る。
専門分野は、環境心理学、認知心理学。日常的に体験する空間を対象として人間と環境の相互作用について研究。

【私の学問へのきっかけ】
思い返すと、小学から中学時代に読んだ本の影響を強く受けたように思います。伝奇や古典、推理もの、SF、ショートショートなど、その中に出てくる機知に富む登場人物だったり、魅力的な描写やワクワクする展開…単純に読書を楽しむことが多かったですが、それらの理由を考えることも同様でした。日々の行動も、何らかの理由があって多様な判断が下されるものです。それについて考えたいという願望が根底にあったのかもしれません。

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