歴史的建造物の調査に向かう長野県大町市にのこる伝統的な町家(塩の道ちょうじや)
調査を通じて把握した歴史的建造物の骨組みの模型を作成し、理解を深める
歴史的建造物の調査・研究と保存・再生に取り組んでいます。私たちは、長い時間をかけて、建築の文化を育んできました。地域のなかには、こうした建築の文化を物語るたくさんの歴史的建造物が息づいています。研究では、歴史的建造物の調査を行い、人が、どのような姿の建物を、どのように建ててきたか、さらには、建物がたてられた当初から現在に至るまでの変遷を把握します。こうした調査・研究をもとに、歴史的建造物の保存・再生について考え、地域の歴史を活かした地域づくりの提案を行っています。
建築の未来を考える際、先端的な建築と歴史的な建築の双方を見通すことのできる視点が大切です。歴史的建造物の調査・研究は、その基盤になります。古いものを大切にしながら、新しいものを創造する。こうした建築の未来を構想します。
歴史的建造物の保存・再生に関わる設計者や技術者、また、地域の歴史を活かした地域づくりの担い手など、幅広い可能性があります。この中には学芸員等の行政職員も含まれます。