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微生物を利用してまちをきれいにする環境浄化の『適正技術』を求めて

汚染や処理状況の確認のため、様々な分析装置を利用する

河川調査では水質以外に魚の棲み場や河川敷の活用も調査する

松本研究室では、都市に住む人々の生活環境や健康をまもるため、微生物を利用した排水や廃棄物の処理技術の開発がおこなわれています。たとえばメタン生成菌と呼ばれる細菌の能力を利用し、生ごみや生活排水に含まれる汚れ成分(有機物)をメタンに変換し、環境浄化と同時にエネルギー資源を取り出す研究が進められています。このような細菌の持つ様々な能力を利用した維持管理が容易で使いやすい環境浄化の「適正技術」が、自然の浄化作用や古くから用いられてきた伝統的な排水・廃棄物処理技術を参考に探求されています。

研究から広がる未来

「適正技術」とは、それぞれの地域の要求に見合った中小規模の技術です。例えば装置の構造が簡単で維持管理し易く、しかも運転に必要なエネルギーが少ない排水処理システムは、開発途上国や過疎地域への適用が考えられます。

卒業後の未来像

近年は卒業後、国や地方自治体へ就職する学生が増えていますが、建設会社や環境装置メーカー、そしてエンジニアリング会社に就職する学生もおります。メーカーやエンジニアリング会社へ就職する学生の多くは大学院に進学します。

水環境・土木工学科 松本 明人 准教授 (兼:土木工学科) Link

三機工業株式会社を経て、1993年より信州大学。
研究分野は衛生工学および水環境工学で、最近は水環境の評価を通じた環境教育ツールの検討もおこなっている。

【私の学問へのきっかけ】
土木の道に踏み出したきっかけは身近なところに土木関係者が多かったためです。そして大学研究室で出会ったアジア各地から来る留学生の真摯な姿勢に刺激を受け、さらに、活気に満ちた建設現場(東北新幹線など)を学外実習等を通じ、体験できたことが土木に対する思いを高めてくれました。

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