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人と環境にやさしい-土系舗装
除雪の苦労を解消-ハイブリッド融雪舗装

土系舗装の施工例

ハイブリッド融雪舗装の融雪状況

河村研究室では、最も身近な土木施設である舗装、橋や建物などの構造物を支える地盤を対象とした研究を実施しています。歩行者用舗装として公園や歩道に適用されている土系舗装は、高い保水性のため積雪寒冷地ではひび割れなどの凍害劣化が懸念されています。凍害劣化に強い土系舗装に必要な材料や施工法の開発を目指しています。また、長野県北部の豪雪地帯では、高齢化や過疎化のため除雪作業が住民や自治体にとって大きな負担となっています。舗装の熱伝導率を高めることによって環境負荷を低減したハイブリッド融雪舗装の開発も目指しています。これらは、地元企業との共同研究として実施しています。

研究から広がる未来

土系舗装、ハイブリッド融雪舗装のいずれも、冬季において凍結しない路面を確保し、人や自転車がスリップ事故の発生を抑制することを目指しています。本研究の成果は、人にも環境にもやさしい歩行者用舗装として、健康長寿が望まれる高齢化社会へも大きく貢献できます。

卒業後の未来像

卒業生の多くは、国土交通省、県庁、市役所などの官公庁(公務員)、建設会社や建設コンサルタントなどの建設業界、JRやNEXCOなどの交通インフラ業界に就職し、土木技術者として地域や社会に貢献しています。大学院に進学する学生も年々増えています。

水環境・土木工学科 河村 隆 准教授 (兼:土木工学科) Link

九州大学工学部卒業、同大学院修了、信州大学工学部助手、学内講師、助教を経て、現職。主な研究分野は、積雪寒冷地に適した機能性土系舗装の開発、粘土の水分保持特性の評価、ジオグリッドを用いた地盤の補強など。

【私の学問へのきっかけ】
中学生、高校生のとき、愛媛県から香川県に列車通学しました。通学列車の車窓から建設途中の瀬戸大橋や大橋に繋がる鉄道の高架化の工事を見て、「土木工学」という分野を意識するようになりました。子供の頃から図画工作やプラモデルなどの「ものづくり」が好きだった私にとって、土木分野は、つくるものが壮大で地図にも残る、つくるまでの過程も大規模である、ということで非常に魅力的でした。自分もそんな仕事に携わってみたいと思い、この分野を選びました。

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