ジャークセンサによる軸受損傷診断実験装置:独自に考案したセンサと信号処理法によって、極低速回転下でも診断を可能とした。
圧電セラミックスのフレクソエレクトリック効果の測定実験装置:ねじり変形により高出力が得られることを発見し、新しい角加速度センサの開発を進めている。
辺見研究室では、電気と機械を融合したメカトロニクスの重要な要素であるセンサやアクチュエータの開発とその応用研究をしています。アクチュエータとは物を動かすための装置のことです。例えば加速度の時間微分値であるジャーク(加加速度)を測ることのできる新しいセンサを独自に開発し、その応用に取り組んでいます。精密位置決め機械で多用されている圧電セラミックスの材料特性や応答を詳細に調査して、高効率で超精密なセンサ開発などに取り組んでいます。また呼気中の特定物質を検出して糖尿病診断センサシステムの開発を海外の共同研究者とともに取り組んでいます。
本研究室で進めている研究は、工業技術や生産技術への応用につながる速戦的な内容であったり、将来の科学の発展に寄与することが期待される新しい事象の探求など、学問的にも興味深い斬新的な内容です。
本研究室では、ハードウェアとソフトウェアの両方を取り扱っており、学生はその両方が出来る技術者になって巣立ちます。研究を通じて学んだ物事に対処する能力と、研究室で苦楽をともにした仲間との繋がりは一生の宝となっています。