(上図)一、二、三次元ナノ構造をもつ無機イオン交換体の結晶構造
(下図)フラックス育成したK2TiSi3O9 、Na2Ti3O7、 LiMn2O4結晶の走査型電子顕微鏡写真。高品質な無機結晶が得られるため、材料のもつ性能が最大限に発揮される
(左図)顕微ラマン分光測定装置 (右図)ホール効果・比抵抗測定装置。
最先端の分析機器を用いて無機結晶の構造や物理特性を評価できる
林研究室では手嶋・是津研究室とともに、アクアイノベーションを実現する機能性無機結晶の研究に取り組んでいます。具体的には、海水から選択的にリチウムなどの希少有用資源を回収する、あるいは放射性核種などの汚染物質を選択的に吸着除去する材料を研究しています。固体化学を基盤として、ナノ空間構造をデザインすることで無機結晶の機能を極限まで引き出します。また、最先端計算科学手法や先進計測技術を駆使して、材料のもつ不思議な機能を明らかにしていきます。国内外の研究者と積極的に連携し、実現困難な課題の解決や新しい学問分野の開拓に挑戦しています。
無機合成法(フラックス法、水熱法等)を駆使して、多様な機能性無機結晶を育成しています。持続可能な開発目標(SDGs)を実現する材料研究に日夜奮闘しています。最先端の分析機器を利用して独自のデータを取得します。
イオン交換体・選択吸着をキーワードに機能性無機結晶の育成とそれらを用いた環境浄化・資源回収に係る化学が学べます。卒業後は環境・エネルギー関連分野を中心に、幅広い分野で活躍することが期待できます。