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新しい分子をつくり、触媒反応を通してその性質を理解する

何度も何度も反応を検討し条件を最適化していく。
オイルバスを使い、反応の温度を一定に保っている

分析装置(高速液体クロマトグラフィー)を用いて、反応の選択性を調べている

戸田研究室では、新しい分子の設計・開発を行っています。医薬品・農薬などの原料となる低分子から材料化学に利用される高分子まで、身の回りには有機化合物がありふれています。「分子レベル」でのものづくりにおいて有機合成化学はその根幹を成す極めて重要な研究領域です。現代の有機合成化学はものづくりのツールにまで成熟しましたが、この分野のさらなる発展には「常に新しい分子をつくり、その性質を理解する」ことが不可欠です。未知である分子のふるまいを理解する方法として触媒反応に着目し、新規触媒反応系の開発に取り組んでいます。

研究から広がる未来

「触媒」は化学反応を自在に制御し、欲しいものだけを「選択的に」得る方法を与えてくれます。選択的な反応の開発は有機合成化学者に課せられた使命であり将来の化学界を考えれば、学術界のみならず関連産業にも大きく寄与するものと考えています。

卒業後の未来像

有機合成化学はものづくりの基本的な技術を習得するため幅広い分野で活躍することができます。研究活動を通して化学系・製薬系の企業だけではなく様々な分野において必要な能力を伸ばすことができるものと考えています。

物質化学科 戸田 泰徳 准教授 (兼:物質工学科) Link

東北大学理学部化学科卒、同大学院理学研究科化学専攻博士前期課程修了、
同博士後期課程修了。博士(理学)。
米国ヴァンダービルト大学博士研究員を経て2015年4月より信州大学工学部助教。
2020年4月より現職。
専門は有機合成化学。

【私の学問へのきっかけ】
化学は高校生の頃から漠然と好きではありましたが、とりわけ有機化学に興味があったわけではありません。きっかけは、学部3年生の後期に有機化学の研究室に配属されてからです。最先端の研究に触れ、先輩がひたむきに研究している姿に強く感銘を受けたのを覚えています。それからは有機化学を通したものづくりの世界に魅了され、自分なりに分子を設計し、新しい有機分子触媒を開発できればと思うようになりました。研究室では、「研究の面白さと難しさ」を伝えていきたいと考えています。

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