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量子情報理論 ~数学で解析する量子の世界~

研究室の日常風景。一人ひとりが本や論文の内容を勉強し、セミナーの準備をする

セミナーの様子。勉強した内容をセミナーで発表する。指導教員からいろいろなことを学ぶ

量子とは物質の最小単位のことです。量子の例として電子や光子などが挙げられます。量子の世界はものすごく小さな世界なので、われわれの直感に合わない現象、言い換えれば"不思議な現象"が多く現れます。量子情報理論では、量子の世界で起こる不思議な現象を利用した、今よりずっと性能の良いコンピュータや、盗聴不可能な通信などが研究されています。
量子情報理論を研究するためには、数学の研究対象である行列や作用素を学ぶことが必要不可欠です。大野研究室では実験機材などは使わず、数学の理論を日夜研究しています。

研究から広がる未来

量子情報理論で研究されているテーマの一つに量子コンピュータがあります。量子コンピュータは現在使われているコンピュータでは出来ない計算をすることが可能です。量子コンピュータを作ることができれば、現在通信で使われている暗号のいくつかを破ることができます。

卒業後の未来像

本研究室の卒業生の進路は様々で、機械・電機関連会社から銀行・教員・公務員まで幅広い業種に就職しています。本研究室では、論理的な思考力や問題解決能力を伸ばすことを目標にしており、どのような分野でも活躍できる人材を育てています。

工学基礎部門 大野 博道 教授 Link

群馬大学教育学部を卒業後、東北大学大学院情報科学研究科にて学位(情報科学)を取得。
学術振興会特別研究員、信州大学准教授を経て、2022年より現職。
専門は作用素論・作用素環論、量子情報理論。

【私の学問へのきっかけ】
私の小さい頃からの夢は小学校の教員になることでした。そのため、地元の大学の教育学部に進学したのですが、そこで高校までの数学とは違う、大学の数学に出会いました。大学の数学では理論的な美しさを追求することが一つの大きな目的になっており、その大学の数学に興味を覚えた当時の私は、教員になるか数学の勉強を続けるか迷いましたが、教員になることはいつでもできると考え、数学の世界に足を踏み入れました。

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