(a) 透過型電子顕微鏡写真 (b) ラス組織のイラスト
火力発電プラント高圧蒸気タービンロータ用耐熱鋼の高温経年使用による組織劣化機構の探索
(マルテンサイト相のラス幅増大による回復)
地熱蒸気タービンブレード用13Cr鋼表面における孔食の発生・成長挙動の調査
(孔食断面の二次電子像および腐食生成物のEDSによる元素分析結果)
地球環境保全の観点から、地熱などの自然エネルギーを用いる発電の導入や拡大が必要とされています。化石燃料を用いる火力発電に対してもなお一層の熱効率の向上による環境負荷の軽減および安全性・信頼性などが求められています。牛研究室では、地熱および火力発電プラント蒸気タービン材料やボイラ機器材料の各種腐食破壊機構を解明し、材料の耐食性向上に関する研究を行っています。また、火力発電プラント高温機器用耐熱鋼について、過酷な環境における耐久性向上のための高温強度特性向上に関する研究も行っています。
牛研究室では、鉄鋼材料を主として構造材料の強度特性、耐食性、耐熱性およびさまざまな破壊挙動に関する基礎的および応用的な研究を行っています。実験、分析、ディスカッションならびに学会発表等を通して金属材料関連の知識および実践能力を身につけます。将来、技術者や研究者として社会に貢献することが期待されます。
卒業生は、鉄鋼材料、機械、自動車、電力、電機などの関連企業で、研究開発、設計、生産管理など多くの分野で活躍しています。また、公務員になった方もいます。