吉谷 研究室紹介

教授 吉谷 純一


 流域を基本単位として循環する水は、社会経済活動や豊かな自然環境を支える再生可能な資源です。しかし、水は時間的、空間的な偏在が著しく、多すぎると洪水災害、少なすぎると渇水を引き起こします。また、水は人間活動と密接な相互作用を持ち、適切な管理なしには水質や環境の劣化の問題も引き起こします。さらに、洪水防御単目的の施策が水利用の弊害となるなどの問題も顕在化しています。適切な水管理のためには、水循環のあるべき姿の目標設定、人間活動と現象としての水循環の実態を総合的に把握し、その変化を予測し、適切な管理を行う必要があります。本研究室はこの統合水資源管理を支える以下の研究を行う予定です。 n 水循環健全化を進める意思決定プロセス n 水循環モデリング n 水エネルギー結び付きを含む水問題対策案の総合評価手法 n カリフォルニア渇水対応政策などの海外優良事例分析と政策提言 n 河川の水環境問題解決策の分析  具体の研究テーマは、政府等の水管理実務者の問題意識を十分に把握した上で設定し、意見交換を行いながら実施する予定です。

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