中屋・岡島研究室紹介(研究室のホームページはこちら

教授 中屋 眞司   准教授 岡島 一徳


石油や石炭、天然ガス、金属などの資源と同様に、水は貴重な資源です。地球上の水は循環しているのでいくら使ってもなくなりませんが、使い方によっては水不足に陥り、枯渇することもあります。地下には大量の水資源が賦存していますが、偏在していること、循環(滞留)時間が長く、一旦汚染されると回復に長時間を要します。
●当研究室は、資源としての地下水の21世紀型利用と保全をテ−マに、工学的な基礎研究・応用研究をしています。地下水フィ−ルド調査と、フィ−ルドで採取した水の水質、環境同位体・年代トレ−サ−測定に基づき、水と地形・地質・気候・人間活動の関係を明からにした上で水環境の保全・環境問題の解決につながる知見を得ることを目的にしています。地下水資源の涵養域や流動経路、滞留時間を明らかにすることが、水環境保全に是非、必要です。
研究テ−マ:
・平野・盆地規模の地下水の涵養・流動の可視化に関する研究
・資源としての地下水の利用と管理・保全および地下水資源量の推定に関する研究
・循環する若い地下水の年代測定・滞留時間の測定の標準化・高度化
・流域の水循環と汚染機構の解明
・地下水の脆弱性、持続可能性リスク評価
これまでのフィ−ルド調査地:
バングラデッシュ沖積低地、長野県松本盆地・大町−穂高地域周辺山地域・中野地域・佐久地域周辺火山岩分布山岳域、大阪平野、沖縄南部琉球石灰岩分布地域、中国四川盆地と周辺山岳域
最近の卒論・修論テ−マ:
□水収支式による信州佐久平流域の循環地下水資源量の間接測定
■新たな年代トレ−サ−CFCsとSF6による・z環地下水の年代測定
□化学トレ−サ−による信州佐久平の水源域の雨水の涵養と地下水流動
■ピストン流モデルによる信州佐久平流域の循環地下水資源量の直接推定
□地下水流動の可視化に向けた年代トレ−サ−SF6およびCFCsの適用性に関する研究
■化学トレーサーによる仙台平野の地下水資源調査と汚染ポテンシャル
□バングラデッシュの高濃度ヒ素汚染地下水の滞留時間に関する研究
■大阪平野の地下水の涵養源と流動経路
□SWATモデルを用いた大阪平野、淀川流域の水文解析
■三次元浸透解析を用いたバングラデシュにおけるヒ素汚染機構の解明
○ 楽しいフィ−ルド調査や実験・測定に興味がある人、コツコツ研究したい人、素直な人、是非、来てください。

土木工学科へ戻る

教員紹介へ戻る