「回復期病棟における医工連携」に関する研究活動継続のご報告です。コロナ禍により対面活動が制限されるようになってからのスタートでしたが，オンラインを活用した学内外連携が継続しています。田代准教授（信州大学工学部），村澤宗賢先生（長野中央病院理学療法士），堀内博志教授（信州大学医学部付属病院リハビリテーション科）の3名が集まれる日程で開催を続けている「回復期病棟における医工連携」の第7回（NCH【07】）を2022年6月8日（月）9:30～12:00にオンラインZoom会議にて行いました。

日時：2022年6月8日(月）9:30~12:00
方法：Zoomによる打ち合わせ
内容：NCH【07】

　１．一人一言と写真撮影
　２．議事録確認
　３．講演
　　講演① 片足体重計(荷重センサ)　　　
　　　　　　村澤宗賢先生（長野中央病院，理学療法士）
　４．情報提供（一件10分程度）とフリーディスカッション
　　　　①田代（信州大学工学部）　　：「回復期病棟における医工連携研究」第７回報告資料
　　　②吉江様（キッセイコムテック）：「歩行解析に関する情報提供」
　　　　③花岡様（長野県工業技術総合センター）：「圧力センサを用いた足裏刺激の数値化」
　５．今後の予定

※　2022年3月に終了した介護の未来研究会では「基礎研究部会」による研究課題の一つでした。2022年4月より信州大学工学部ウェルビーイング工学研究センターが立ち上がり，「回復期病棟における医工連携研究部会」に格上げ？となりました。5大テーマの一つ，理学療法士との連携として村澤先生が試作検討されている片足体重計（荷重センサ）のご講演を行い，活発な議論が行われました。骨折後の治療には部分荷重が必要となっているが，リハビリ現場では一般的な体重計を用いた立位での荷重練習にとどまっています。歩行中も下肢にかかる荷重を測定可能な片足体重計を有線でVer1を試作，2週間でESP32により無線化したVer2を試作された成果が報告されました。
（片足体重計の動画はこちら）
今後の記録のために，NCH【01】～【06】の実施概要を下記に記載します。

NCH【01】　2020年11月24日(火）　14:00~16:30

参加者：10名
講演①「FIMについて」　
　村澤宗賢先生（長野中央病院理学療法士）
講演②「異能vation研究を通じたmagnetic連携の一例」
　田代晋久准教授（信州大学工学部）

NCH【02】　2021年3月29日(月） 14:00～17:00
参加者：12名

講演①「リハビリテーションとはこんなところです」
　堀内博志教授（信州大学医学部付属病院リハビリテーション科）
情報提供①「回復期病棟における医工連携第2回報告書」
　田代晋久准教授（信州大学工学部）
情報提供②「ヒトを測る」
　二上貴夫様（東陽テクニカ）
情報提供③「県工技C人体動作関係機器の紹介」
　花岡健一様（長野県工業技術総合センター）
情報提供④「尿意検出関係の知財」
　丸山育夫先生（信州大学）

NCH【03】 2021年6月16日(月）9:30~12:00
参加者：15名

講演①「慣性歩行解析について」
二上貴夫様（東陽テクニカ）

情報提供①　「回復期病棟における医工連携第３回報告書」
　田代晋久准教授（信州大学工学部）
情報提供②　「超音波尿量通知機器についての進捗」
　村澤宗賢先生（長野中央病院理学療法士）
情報提供③「あなたのあるきたいを叶えます」
　吉江正樹様（キッセイコムテック）

NCH【04】2021年9月17日（金） 14:00~16:30

参加者：13名講演

講演①「ワイヤレス通信を用いた見守りシステムの一例」
　不破泰教授（信州大学理事）
情報提供①「回復期病棟における医工連携第４回報告書」
　田代晋久准教授（信州大学工学部）
情報提供②「田丸哲朗先生のご紹介」
　村澤宗賢先生（長野中央病院理学療法士）
情報提供③「介護シューズの開発の現状」
　霜田清様（サンドリームファクトリー，シューマートFC）

NCH【05】2021年12月20日(月）9:30~12:00

参加者：13名講演

講演①「心臓リハビリテーションと医工連携の可能性」
田丸哲朗先生（長野中央病院理学療法士，信州大学大学院）

講演②「川崎病研究からリハビリ支援にいたる医工連携」
　柴田欣秀　先生（岐阜工業高等専門学校　電気情報工学科）
情報提供①「回復期病棟における医工連携研究」第5回報告資料
　田代晋久准教授（信大工学部）

日時：2022年3月7日(月）13:00~16:00
内容：NCH【06】2022年3月7日(月）13:00~16:00
参加者：15名

講演①「回復期リハビリテーション病棟の現状と問題点」
　山口 浩史 先生（昭和伊南総合病院 リハビリテーション科）
講演②「高齢者の健康維持やリハビリテーションへ向けた棒状圧力センサ（通称にぎにぎ棒）の開発」
　中山 昇 准教授（信州大学工学部　機械システム工学科）
情報提供①「回復期病棟における医工連携研究」第6回報告資料
　田代晋久准教授（信大工学部）
情報提供②「歩行計測に関する情報提供」
　二上貴夫様（東陽テクニカ）
情報提供③「今後の方向性について」
　（長野中央病院，理学療法士）