文字サイズ

News & Topics

電気学会マグネティックス研究会(9/20-21)に3件発表します(2016.9.12)

NEWSPLAN
外部磁界5 mT@60Hz中に置かれた電流センサ出力の一例(MAG-16-123)
外部磁界5 mT@60Hz中に置かれた電流センサ出力の一例(MAG-16-123)
試作した生体内給電用コイルの写真(MAG-16-128)
試作した生体内給電用コイルの写真(MAG-16-128)
検査対象となる金属板のメッキ有無によるセンサ出力(MAG-16-132)
検査対象となる金属板のメッキ有無によるセンサ出力(MAG-16-132)

研究会参加・発表のお知らせです。2016年9月20日(火)~21日(水)、横浜国立大学にて電気学会マグネティックス研究会が開催されます。本研究室から下記3件の発表を行います。


1) MAG-16-123 「低周波磁界に対する電流センサの耐磁性評価」

   ◎山下貴紀,田代晋久,脇若弘之(信州大学)

2) MAG-16-128 生体内給電へ向けた環境磁界発電用コイルの試作

   ◎伊東元気,田代晋久,脇若弘之(信州大学),大宮直木(藤田保健衛生大学)

3) MAG-16-132 コイルのステップ応答を用いたメッキを含む金属板の判別法

◎藤田竜司,田代晋久,脇若弘之(信州大学),中村善宏,松藤 宏(富士電機)


1)は自動車や航空機の電動化に不可欠な電流センサの外部磁界による誤動作に対する研究についてです。kHz以上の電磁界に対する規格は多く見受けられますが,60 Hz等の低周波磁界に対してこうした検討は少なく感じます。直流や低周波磁界に対する機器への規格としてJIS B 7024には腕時計に対して「耐磁性」と定義している名称を参考にした独自の調査です。

2)はカプセル内視鏡に代表されるヒトが嚥下可能な素子への環境磁界発電を応用した給電に関する研究です。前報では環境磁界の周波数をICNIRP2010ガイドラインに従って10 MHzまで拡張し,1 W給電の可能性を理論的に示しました。本報告では自動車用に検討が進められている80 kHzの磁界を用いて給電が行えるコイルの試作と,実験結果から見えた理論の問題点を報告します。

3) は金属判別を安価かつ高速に行える手法の提案です。センサコイルに対向させた金属により,センサコイルのインピーダンスが変化します。これまでは周波数の異なる正弦波電流を印加し,インピーダンスの周波数特性の違いから金属板の判別を提案してきました。本報告では,より簡便にステップ電圧をコイルへ印加した際に流れる電流波形をうまく解析することで,これまで難しかったメッキの有無も簡単に判別できるようになったことを報告します。

※ 田代准教授脇若名誉教授M1山下M1伊東M1藤田の5名が参加予定です。

このページの先頭へ