平成06年度修士論文
 浅川 明博

地方都市における環境騒音の実態分析
〜全国38都市の都市間比較から〜


研究背景と目的

 1998年の冬季オリンピック開催までに高速自動車道、新幹線、通称オリンピック道路と呼ばれる都市計画道路の開通整備など、長野県北部での交通網の急速な進展、整備が見込まれ、アリーナや選手村など公共施設の建設も多く行われる。これらのことの影響で、長野市の音環境も変わっていくことが予想される。実際、長野市における高速自動車道の一部開通による環境騒音の変化はすでに研究されており、開通前後では夜間を中心に騒音が大きくなることがわかっている。
 さらに、長野市と名古屋市との2都市間で環境騒音の比較を行い、明らかな違いがあることが分かっている。しかし一方は人口約3万5千人の地方都市であり、一方は人口200万人を越える大都市である。人口だけでこれだけの違いがある都市間で明確な違いがあるのは当然ともいえるが、もっといろいろなタイプの都市間ではどのような違いがあるのであろうか。一言にいろいろな都市といっても、人口、人口密度をはじめいろいろな要因があり、各都市の特性は実に多種多様である。このように特性の違う多数の都市間で音環境の比較を行うことにより、都市の特性による音環境の特徴や、違いを見出すことを本研究の第一の目標とする。
 また、それにより長野市の騒音が今後どのように変化していくのかを予測することが第二の目的である。





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