97年10月1日に開業した長野新幹線は、75年に環境庁により新幹線鉄道騒音対策要綱が施行されて以来始めて着工した新幹線である。要綱によると、新幹線の騒音は線路の中心から25m地点にて上下20本連続測定を行い、その内上位10本のピーク値をパワー平均した値が、住宅地域では「70dB以下」非住宅地では「75dB以下」とするというものである。本研究は幾つかの項目ごとに長野新幹線の騒音を測定し、この基準値と比較することにより新幹線による騒音の現状を把握することを目的とする。