今日、環境騒音は大きな社会問題となっており、有効な交通騒音低減対策をたてるためには騒音の物理量とそれに対する人間の反応(心理量)を明確にしなければならない。音環境の考え方として「サウンドスケープ」という概念もあり、音を配慮しながら環境改善を図ろうとする動きもみられる。渡嘉敷らは音の種類に着目した研究1)2)を行い、騒音レベルが同じ大きさであっても聞こえる音の種類が異なれば、主観評価に違いがでる可能性があり、うるささに影響する音は自動車騒音を代表とする交通騒音である事を示した。 本研究では、主観評価に与える影響をより明確にするため、簡易無響室による被験者実験を行い、視覚情報が主観評価に与える影響を検証し、現場における主観評価結果を比較した。 |