平成21年度卒業論文
 朝倉 恭平

数値解析を用いた開発による風・熱環境の変化の把握


研究背景と目的

近年、ヒートアイランド現象などの熱環境の悪化は、大都市だけでなく地方の都市部にも顕著にみられるものとなった。このような都市熱環境の改善には、都市計画の段階から気候に配慮した街づくりを行うことが必要とされている。都市熱環境の改善を含めた、都市をより良い方向へ導いていくための計画を立案するにあたって、計画後の都市気候を可能な限り正しく把握・評価することが重要である。実在都市において熱環境に影響を及ぼす要因は多種多様であり、様々な要因が複雑に影響している。従って各種の要因を総合的に考慮した予測が必要となる。このような総合的環境予測を可能としつつあるのが数値解析による環境シミュレーションである。それらを用い、様々なスケールで気候に関する研究が行なわれている中、本研究では、長野市で昨年度検討された、ながの東急百貨店駐車場周辺における市民会館建設計画をとりあげ、街区スケールを対象とした環境予測を行う。一定規模の建物が開発地内に建てられた場合に、開発地内、又その近傍における風・熱環境の変化を数値解析により把握し、開発前後における風環境の変容と、それに伴う気温分布の変化の把握を目的とする。





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