平成16年度卒業論文
 森下 博史

液晶チューナブルフィルターを利用した
表面反射特性の取得に関する基礎的研究


研究背景と目的

建築物、アスファルトなどの人工被覆物、植物や裸地をはじめとする自然物など、すべての物体は特有の表面反射特性を有している。この反射特性を目視することにより、我々は様々な情報を得ている。この反射特性を機械的に測定する方法としては、分光放射計が一般的に使われている。分光放射計は物体のある1点についての反射特性を測定する。そのため、建築物壁面など面的な広がりを持った物体や地面などの自然物を測定する際には、その物体を代表すると考えられる点を多数測定し、平均化する等の作業が必要である。その弱点を考慮し、本研究では液晶チューナブルフィルターを用いて物体の表面反射特性を測定した。液晶チューナブルフィルターは、カメラに設置できる可変のバンドパスフィルターを内蔵したフィルターで、同時にCCDカメラを用いることで設定された周波数域の画像の撮影が可能になる。そこで本研究では、これを用いて建築物壁面などの反射特性を捉える実測方法の確立を目的とする。





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