フロンガスの大気拡散を主要因とするオゾン層破壊の進行が報告され、それに伴う地上到達紫外線量の増大が懸念されている。紫外線防御対策を個人レベルで考えるとき、必要な情報は天気予報と被曝する可能性のある紫外線量との関係を知ることであろう。そこで本研究の目的は、気象庁が1990年以降蓄積している緯度別4観測点のBrewerMK2による紫外域日射分光観測データに加え、1997年以降長野県衛生公害研究所にて観測されている長野市の紫外線観測データを活用し、地域・季節・時間帯・気象条件に基づく地上到達紫外線量の推定可能性を検討することにある。 |