平成15年度卒業論文
 星野 宗久

交差点付近における大気汚染濃度の予測精度に関する研究


研究背景と目的

近年の都市環境においては、自動車交通の増加とともに、大気汚染が進行してきているため、自動車の排気ガス規制が行われている。また、交通流制御により渋滞を少なくする方法が取られているがこれらでは十分ではない。このため都市の道路交通環境を総合的に捉え環境負荷を少なくする必要がある。既住の研究において、ミクロシミュレーションにより車両の挙動を詳細に把握し排出量の精度向上を図っているものがある。しかし、NOx、COをはじめとした汚染物質が移流、拡散していく対象領域が考慮されていない。本研究では、交通マイクロシミュレータWATSim(以後WATSimと呼ぶ)を用いて、瞬間走行速度・加速度変化を考慮したミクロ分析を行う。そのためにまず交通流動を詳細に再現しうる交通・環境シミュレーションシステムの構築を行わなければならない。それを踏まえて、複数地域における交通状況を把握し、大気測定と気象データを含めた多面的な分析をし、環境負荷低減に最適な信号制御方式へと発展させることを目的とする。





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