平成20年度卒業論文
 山崎 絢也

平成21年度善光寺前立本尊御開帳における
交通渋滞対策の提案


研究背景と目的

長野善光寺(以下、善光寺)では、今年数え年で七年に一度の「善光寺前立本尊御開帳(以下、御開帳)」が催される。善光寺には、年間およそ600万〜700万人の観光客が訪れるが、御開帳が催された年は、年間1,100万人以上の観光客が訪れている。ゆえに、500万人以上の観光客が御開帳目的で善光寺に訪れるということになる1)。主に、観光客は自家用車で善光寺に訪れるため、善光寺及び長野市街地周辺に車両が集中し、交通渋滞が発生する。この交通渋滞は、長野市民の生活に影響を及ぼしている。そこで、長野市交通政策課では、御開帳時に発生する交通渋滞を緩和させようとする活動が進められている。前回の御開帳にあたる平成15年度御開帳では、交通渋滞対策として、パーク・アンド・ライド・システムが実施されたが、善光寺周辺及び県庁信大線において交通渋滞が発生した。よって、平成15年度御開帳時における渋滞状況を把握するとともに、施行された対策の反省点を見つけ出す必要がある。そして、平成21年度御開帳に向け、交通渋滞対策を提案することが重要である。 本研究では、平成21年度御開帳に向け、平成15年度御開帳時のデータを用いて、交通渋滞の状況を把握する。また、不足データを補うために、対象地域内で交通量を測定する。そして、交通流シミュレーションソフトWATSimを用い、交通渋滞を緩和させるための対策を提案していくことを目的とする。





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