リモートセンシングの本来の意味は、直接手を触れないで離れた所から物体を識別したり、その状態を調べたりすることであるが、通常リモートセンシングというと航空機や人工衛星に搭載されたセンサーを用いて、地球表面からの太陽光の反射あるいは熱的輻射、マイクロ波の反射などを観察し、それらのデータを用いて対象物や現象に関する情報を得る技術のことをいう。
近年、環境保全や資源の有効利用が世界的な問題となっている。それらの問題解決の1つの方法として、広域性および同時性に優れ、高能率で組織的に調べることのできる人工衛星から地表面を調査するリモートセンシングが注目されている。また、それらも含めて、気象、海洋、農業、森林、建設、都市環境、防災等様々な分野においてリモートセンシングは重要な役割を果たすものとして期待されている。