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現代教育コース

子どもを取り巻く社会を見つめる

グローバル化や情報化、少子高齢化など社会の急激な変化に伴い、現代の教育課題は高度化・複雑化しています。これからの学校教育を担っていく教員には、このような教育課題にしっかりと対応していくことができる臨床的な実践的指導力が強く求められています。とりわけ小学校教員には、基礎的、基本的な知識、技能の習得に加え、思考力・判断力・表現力等の育成や学習意欲の向上、多様な人間関係を結んでいく力などを育てる実践的指導力が求められています。
現代教育コースでは、教育実践科学、異文化間教育、 ICT活用教育、発達・教育心理の4つの専門領域を深く学ぶことによって、現代の子ども・ 学校・社会の現実的課題をしっかり見据え、適切に対処できる臨床的な実践的指導力を持った教員を育成します。

コース共通科目る
現代教育ゼミナール 現代教育概論 人間の生成と社会 発達・教育心理学概論

教育実践ユニット

ユニットの特色

「なぜ学校に行くのだろう?」「いじめや不登校はどうして起こるのだろう?」「良い授業とはどんな授業だろう?」「これから教育はどうなるのだろう?」
これらの現代的な教育課題をしっかりと見据え、これからの新しい学校教育や教育システムのあり方を探究するところに教育実践科学ユニットの大きな特色があります。また、教師として日々の「授業」に取り組むにあたって、自らの「授業」を教師集団による授業研究会の中で揉まれることによって、謙虚に、反省的に省察し、新たな「授業」を創造的にデザインしていくことができる実践的指導力を身につけるところに教育実践科学ユニットの大きな特色があります。また、初等教育のエキスパートとして、生涯にわたって成長し続ける教員としての底力を学生時代に身につけることが教育実践科学ユニットの特色であるといってもよいでしょう。
教育実践科学ユニットには6名の教員が所属し、その主な授業科目は次の通りです。「臨床教育学概論」「教育社会学概論」「地域社会と学校づくり」「総合的な学習のカリキュラム」「キャリア教育特講」「教師教育演習」。

教育実践科学演習I
授業紹介

教育学全体のガイダンスに始まり、教育哲学、教育経営、教育社会学、教育方法、キャリア教育、教師教育といった教育学の中のさまざまな領域から教育問題や教育学研究について考察し議論します。
それぞれの専門領域の教員が授業を複数回ずつ担当します。教師の役目とは?よい授業とは?よりよい教育のあり方とは?といった疑問を複数の視点から考えを深めるチャンスとなります。

活発で自由なディスカッション

異文化間教育ユニット

ユニットの特色

信州大学は国際化を視野に入れて、多様性に対応できる人材の育成を大切にしています。その理念の下に異文化間教育ユニットがあります。
改組前の国際理解教育分野を継承しつつ、現代教育の重要課題の一つとして現代教育コースの中に位置づけられました。教育においても、日常の人間関係においても、人と関わる上でお互いの「違い」にどう対処するかは重要な課題です。文化間や民族間にある違いは比較的よく認識されていますが、地域差・家庭環境・個性の違いも同様に大切です。

さまざまな違いのことを総称して「多様性」と呼びます。異文化間教育ユニットでは多様性に対応できる人材育成を目指しています。その応用は、外国とつながる子どもたちの教育、受け入れ側の異文化受容態度の育成、クラスメート同士の考え方の違いへの対応など多岐にわたります。多様性への対応が効果的にできる人材は真の国際人であり、教育現場では特に必要です。異文化間教育ユニットでの学びは対人関係を豊かにし、学校を楽しくし、社会を平和にする基礎となるでしょう。

コミュニケーション論
授業紹介

うまく伝わらない、誤解される...このような問題の軽減に向けて対人コミュニケーションの仕組みを学び、次いで対人認知の仕組み、関係形成、聴くスキル・話すスキルなどを学びます。集団コミュニケーションも、その特徴、方法、教育への応用を体験を通して学びます。「グループ活動でコミュニケーションが苦手」という子どもが増加している現状にも対応できる実践を考えます。

自分と肌の色の違う人形で遊ぶ子ども

ICT活用教育ユニット

ユニットの特色

21世紀を生きる子どもたちには、「一人ひとりの子どもたちの多様性を尊重しつつ、それぞれの強みを発揮させる個に応じた教育を行うとともに、異なる背景や多様な能力を持つ子どもたちが協働して新たな価値を生み出す教育を行うことが重要」と言われています。そのために、「デジタル教科書・教材、情報端末、ネットワーク環境等が整備され、ICT(Information and Communication Technology)の特長を最大限に活かし、『一斉指導による学び(一斉学習)』に加え、『子どもたち一人ひとりの能力や特性に応じた学び(個別学習)』『子どもたち同士が教え合い学び合う協働的な学び(協働学習)』を推進すること」が求められています。また、児童生徒の情報活用能力の育成も必要です。

このためには、ICTを活用できる学習環境を前提とした、授業設計、教材開発、評価などを学び、教科教育等の知識も背景にして、実際にICTを活用した指導ができるようにならなければなりません。
学校において使われている情報機器やデジタル教材に数多く触れる機会やそれらを活用した小・中学校の実際の授業の様子を知ることも必要です。ICT活用教育ユニットが、これらのニーズに応えます。

授業設計教材開発方法
授業紹介

電子黒板、学習者用情報端末、指導者用デジタル教科書、学習者用デジタル教科書、表現ツール、協働学習ツール等のICTを活用した授業づくりについて学びます。これらの機器やソフトの必要性、具体的な活用方法、教材を自作するために知っておくべきことは何か、実際の授業風景はどのようなものか、これらを知った上で、授業を設計し、教材を作成して模擬的に授業を実施します。

作成したデジタル教材の試行

発達・教育心理ユニット

ユニットの特色

発達・教育心理ユニットは、幼児期・児童期・青年期の「発達心理学」と「教育心理学」の基礎と応用を学び、教育指導の改善や心の問題の解決ができる学校教員を養成します。発達・教育心理ユニットの特徴は、次の2点です。

第一に、心理学を基礎からじっくり学ぶことです。学校教育の現場は、学校で生じるさまざまな問題を解決する手段として、心理学に強い期待を寄せています。それは心理学が、実験や調査、データ分析に基づく地道な研究を積み重ねている学問だからです。発達・教育心理ユニットは、心理学を基礎からじっくり学ぶ環境を整え、真の意味で心理学を生かすことができる人材を養成します。第二に、学校教育と関連づけながら心理学を学ぶことです。さまざまな大学・学部に「心理学専攻」がありますが、心理学は応用範囲が広いため、必ずしも学校教育に関連した授業ばかりではありません。発達・教育心理ユニットは、教育学部の多彩な授業と連携しながら、学校教育に関連する心理学を重点的に学ぶ環境を整え、学校教員として心理学を生かすことができる人材を養成します。

授業設計教材開発方法
授業紹介

心理学は「心」を科学的に研究する学問です。理科で実験をするように、科学的な研究をするには実験が欠かせません。
この授業では、人間の記憶力や認知能力を科学的に計測する手法について、測定道具の作成から実験の実施、統計的分析、レポート作成まで、実践的に学びます。
毎週宿題が出され、特にレポートは厳しく評価します。
とてもハードですが、やりがいのある授業です。

心理実験を子どもに体験してもらう活動をしています(「青少年のための科学の祭典」にて)

高校生の頃、"教育"特にマイノリティに対する教育に興味をもち、小学校の頃の先生に話を聞きにいったり、障がい児の施設でボランティアをしたり、ニュージーランドで教師をする叔母の小学校に見学に行ったりしました。各教科よりも「教育学」というものを学びたくて信大の現代教育コースに入学しました。現在は海外での教育に興味を持っています。フィンランドやデンマークの少人数教育や、考える力を育む教育など、世界の小学校の教育事情が紹介される授業などを通し、日本の教育の良い点や課題について客観的に学んでいます。コースには様々な分野の専門の先生がいらっしゃるので、自分が動こうと思えば、いつでもヒントやアドバイスを得られ、サポートをしてくれる友人がたくさんいます。卒業後は教育に関わる仕事をしたいと思っています。

※在籍する学年、および内容は平成25年インタビュー当時のものです。

子どものころから教師になりたいと考え、その中でも教育に関する根本を学びたくてこのコースを選びました。
ディスカッションの多い教育実践科学の授業では、教育的な視点からとらえるだけでなく、経済的な視点からの教育や、人生に対する考え方などもテーマになります。当たり前だと思っていたことに対して、なぜ当たり前なのか、どのような構造になっているのかを突きつめるなど、考えることの大切さを学びました。日々、さまざまな人と意見を交わすことができ、新しい刺激をもらうことができています。今後は教育哲学、もしくは教育システムの在り方などを深く学んでいきたいと思います。広々とした信州には、自分のしたいことを自由にできるような環境がありますので、大学4年間で何をしたいのか、具体的にイメージをしておくことをお勧めします。

※在籍する学年、および内容は平成25年インタビュー当時のものです。

〒380-8544長野市西長野6の口 信州大学教育学部
電話番号等は【お問い合わせ】をごらんください。