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三崎 隆(教授)

三崎 隆(教授)
信州大学学術研究院教育学系 理科教育グループ 教授
専門分野:理科教育、臨床教科教育
研究テーマ:
  • gatekeeperとend userによる個に応じた指導に関する学習臨床学的研究
  • 小・中学校の教科教育の臨床場面における学習者の変容についての学習臨床学的研究
  • 小・中学校の教科教育の臨床場面における学習者同士の相互行為に関する学習臨床学的研究
  • 小・中学校現場の理科授業における開発された教材(学習者の視点に立脚して開発されたもの)による学習者の変容に関する学習臨床学的研究
  • 小・中学校現場の理科の授業改善(学習者の変容)に資する『学び合い』に関する学習臨床学的研究
    など

研究室概要 三崎研究室

児童・生徒の自然認識と、『学び合い』の考え方による変容をテーマにしています。テーマの概要は以下のとおりです。
詳しくは研究室のホームページをご覧ください。

①gatekeeperとend userによる個に応じた指導に関する学習臨床学研究

三崎 隆(教授)

もし、理解が十分な子が近くにいる十分に理解できていない子に教えることができたら・・・、もし、理解が十分でない子が近くにいる理解の十分な子を選んで遠慮なく聞くことができたら・・・、どうなるでしょうか。
きっと、理解が十分な子は近くの理解が十分でない子に教えようとすることで、自らの学習のモニタリングが促され、教えたり説明したりすることでより一層理解を深めることが可能になるのではないでしょうか。
理解が十分でない子にとっては、きっと、近くにいる理解が十分な子を選んで自分の分からないことを聞くことによって、リアルタイムで疑問や不安を解消できるのではないでしょうか。
このようなgatekeeperとend userとの相互行為を促す学び合いについて学習臨床学的に研究を進めています。この学習臨床研究を通して、個に応じた指導についての新たな視座からの提言をしています。
子どもたちのために、一緒に『学び合い』の様態を研究してみませんか?

②小・中学校の教科教育の臨床場面における学習者の変容についての学習臨床学研究

小・中学校の授業の臨床場面における児童・生徒の具体的な行動に着目して、彼ら自身がどのような認識をもっていて、あるいはどのような素朴概念の下で授業に臨んでいるのか、そして、学習によって認識や素朴概念がどのように変化していくのか、学習内容をどのように理解していくのか、などについて学習臨床的に研究を進めています。
この学習臨床研究を通して、一人一人の児童・生徒の学びの成立過程を解明するとともに、彼らを共感的に理解し、授業改善への方策を提言しています。
児童・生徒のために、一緒に児童・生徒の学びの変容を研究してみませんか?

③小・中学校の教科教育の臨床場面における学習者同士の相互行為についての学習臨床学研究

小・中学校の授業の臨床場面では、児童・生徒が一人だけで学習を進めるという学習場面より、隣りや回りの友達と一緒に情報を交換したり役割を分担したりしながら、学習を進めていく場合が多くあります。そこでは、児童・生徒が個人的な特徴もさることながら、互いに影響を及ぼしながら学習が進んでいくことが多いのです。
そこで、学習者同士あるいは教師と学習者の具体的な行動に着目して、彼ら自身がどのような会話をしたり行動を起こしたりしながら、認識が深まったり広がったりしていくのか、あるいは概念がどのように形成されていくのか、学習内容をどのように理解・共有していくのか、などについて学習臨床的に研究を進めています。
この学習臨床研究を通して、社会的文脈下における児童・生徒の学びの成立過程を解明するとともに、彼らを共感的に理解し、一人一人に力を付けてあげられる指導方法の提言をしています。
児童・生徒のために、児童・生徒の『学び合い』の実態を一緒に研究してみませんか?

④小・中学校現場の理科授業における開発された教材(学習者の視点に立脚して開発されたもの)による学習者の変容に関する学習臨床学的研究

三崎 隆(教授)

児童・生徒の学習状況を変容させる上で、小・中学校の理科の授業で活用する有効な教材(リソース)とはどのようなものであるのかについて、よりよい教材化の進め方を追い求めています。
この研究を通して、すべての子どもたちの学習状況を向上させることのできるよりよい教材を開発したいと考えています。
ただ、あくまでも教材開発が主ではなく、教材を手段としたときの子どもたち自身の学び、子どもたち相互の学び合いに焦点付けた彼らの変容を促す授業改善に資することに主眼をおいています。子ども自身が教材を見つけたり作ったりするものづくりも魅力的な研究の一つです。今後は、子どもたちが自分自身で開発する教材が望まれるでしょう。
子どもたちのために、教材開発によって子どもたちの変容を促す臨床的な教育研究に一緒に取り組んでみませんか?

⑤小・中学校現場の理科の授業改善(学習者の変容)に資する『学び合い』に関する学習臨床学的研究

小・中学校の理科の先生を目指すみなさんや、実際に現在小・中学校で理科の先生をしておられるみなさんには、いろいろな不安や悩みがあることと思います。
これから理科の先生を目指す皆さんには、少しでも理科の授業実践に必要な資質・能力を身に付けてもらうことができるように、また、現職の先生方にはご自身の実践をモニターして、改善の方向を探っていただけるように、『学び合い』の授業による臨床的な実践研究を考えています。私たちで議論しながら授業実践の資質・能力を高めて、より多くの児童・生徒を理科好きにしていきたいと思っています。
したがって、大学・大学院の在学中はもちろん、大学を卒業した後も、大学院を修了した後も、みなさん自身が学び続けることのできる実際的な臨床的研究を行っています。大学を目指す高校生の皆さん、大学院を目指す学生の皆さん、そして現職の先生方、ぜひ一緒に研究を始めてみませんか? 子どもたちのために、皆さん自身のために、そして全国の現職教員の人たちのために、一緒に『学び合い』によるよりよい授業改善に取り組んでみませんか?

三崎研究室のホームページを見る