コース案内
  1. HOME
  2. コース案内
  3. ごあいさつ

ごあいさつ

理科の伝道師として活躍する人材の育成

 理科教育コースでは、物理学・化学・生物学・地学といった個別科学の知識の習得や実験技能の習得を通して、しっかりとした科学的な見方・考え方ができる理科教員の養成を目指しています。同時に、理科教育の理念や指導法及び授業研究などの学習を通して、実践的な指導力を備えた質の高い教員養成を目指しています。いいかえれば、こうした学習を通して身に付けた科学の面白さを、生き生きと児童・生徒に伝えられる理科教師を、「理科の伝道師」と名づけ、その育成に励んでいます。

 〇理科教育コースの各学年の特色
1年次: 入門的な授業である基礎科目を履修することで、自然科学の基礎理論や理論的な思考力を養います。また、物理学・化学・生物学・地学・数学などの科目のうち、高等学校で十分に学習してこなかった科目については、みずからの履修状況を省みて、不足分を補うような授業を選択履修し、理科教員として教壇に立つ上で必要な基礎学力を習得するように指導しています。また、「理科教育ゼミナール」を通して、理科教員として授業をする上で必要な基礎的な力の修得を補完しています。
2年次: 物理学・化学・生物学・地学といった個別科学の基礎的な内容や実験を通して、様々な自然現象を解明するのに必要な柔軟な発想力や思考力を涵養するとともに、理科の教員として必要な基礎的な能力や実験技術を身につけます。
3年次: 物理学・化学・生物学・地学といった個別科学のより高度な内容の講義・演習を通して、自然科学に対する幅広い知識、より複雑で高度な実験技術の習得に努めるとともに、問題を発見したり深く考察する力および実験技術の向上を目指します。また、4週間の教育実習(教育実習Ⅰ)を通して、実際に理科教師として授業を行う上で欠けている個別科学の知識や技術を明確にするとともに、指導法の基礎を学びます。
4年次: 「教育実習Ⅰ」とは違った学校種で2週間の「教育実習Ⅱ」を行い、「教育実習Ⅰ」で各自が明確にした授業を行う上で欠けている知識や技能の補完を行い、指導法の改善に努めます。また、所属した研究室で、指導教員とともに専門性の高い研究課題に取り組み、探求の喜びを体験するとともに、その結果を卒業論文としてまとめます。そして、卒業時には臨床的理科指導力認定試験を受けることで、理科教員に必要な実践的指導力が保証されるようになっています。


令和2年度 理科教育コース主任 天谷 健一