充実した支援体制
国立大学は就職活動のサポートが十分でないというイメージは間違っています。信州大学にはキャリアサポートセンターというところがあり、1年を通じてさまざまな就職支援活動を行っています。5月に就職情報会社から講師をお呼びして就職セミナーを開くのを皮切りに、6月、7月、10月と就職セミナーを開き、3年生および修士課程1年生の就職活動への心構えの形成を手助けします。12月には面接対策とマナーの講習、1月には女子学生向けにメイク講座も開かれます。また、キャリアサポートセンターでは、就職相談員がおり随時学生からの相談にのっております。
と同時に、企業の合同説明会が松本キャンパスで10月から1月までの間に計7回開かれます。有名企業も多数参加します。また、官公庁の説明会も開かれます。
また、求人データベースがあり、信州大学を指定して求人をしてきた全企業を学生が検索できるシステムも完備しています。
授業の中にも職業への関心を呼び起こすための科目が用意されています。1年次に開講される「現代職業概論」は、さまざまな職業に従事する方に来て頂いてお話をお聞きする授業で、これによりさまざまな職業への関心を養います。
経済学部独自にも、1年次、3年次の4月に就職ガイダンスを行うほか、2年次または3年次には卒業生を講師とした「現代の産業・社会事情」という科目があり、職業への視野を広げてもらいます。3年次11月には内定した4年生の就職活動体験談を聞く会を催します。就職活動を行う3年生に対しては、携帯に就職関連情報を随時メール配信するシステムも構築されています。
経済学部では、就職活動の際に実際に企業に提出するエントリーシートについて、個別学生ごとに添削指導を行っており、大きな成果を上げています。
就職状況
すぐれた就職実績

平成17年度95.3%、平成18年度95.9%、平成19年度95.4%と過去3年間90%以上の就職率です。
女子の就職率も男子とまったく変わりません。就職先も表のように、超有名企業、有力企業が多数あります(企業名・公務は一部略称を用いています)。
公務員になる学生も17年度16人、18年度17人、19年度24人いました。おおよそ就職希望者の1割です。
過去3年間の就職者数
| 平成17年度 | 平成18年度 | 平成19年度 | ||
| 卒業者数 | 274 | 252 | 244 | |
| 就職希望者数 |
233 | 218 | 208 | |
| 就職者数 | 222 | 209 | 202 | |
| 内訳 | 民間企業・団体 | 206 | 192 | 178 |
| 官公庁 | 16 | 17 | 24 | |
進学者・進学希望者を除く
過去3年間の就職先
| 建設 | 積水ハウス、大成建設、竹中工務店、住友林業 |
| 食品 | 森永乳業、伊那食品工業、山崎製パン、北陸コカコーラボトリング |
| 印刷 | 大日本印刷、凸版印刷 |
| 化学・医薬 | キッセイ薬品工業、協和発酵工業、大塚製薬、大陽日酸 |
| 金属 | 立山アルミ工業、日立電線、日本特殊陶業、YKK AP |
| 機械 | コマツ、ヤンマー、川崎重工業、スズキ、アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド |
| 電気・精密 | セイコーエプソン、富士通、京セラ、シャープ、松下電器産業 |
| 卸売・小売 | 豊田通商、イオン、ローソン、ユニー、JR東海高島屋 |
| 銀行 | 三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほファイナンシャルグループ、八十二銀行 |
| 証券 | 野村證券、大和証券、日興コーディアル証券、三菱UFJ証券 |
| 保険・その他金融 | 東京海上日動火災保険、日本生命保険、損害保険ジャパン、明治安田生命 |
| 運輸 | 東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、日本通運、全日本空輸、ヤマト運輸 |
| 情報・通信 | NTT東日本、NTT西日本、NTTデータ東海、電算、富士通長野システムエンジニアリング、オービックビジネスコンサルタント、読売新聞社 |
| サービス | JTB中部、日本総合研究所、リクルート |
| 特殊法人 | 日本銀行、NHK、信州大学、日本郵政公社、全国労働者共済生活協同組合連合会 |
| 公務員 | 経済産業省、財務省、総務省、厚生労働省、農林水産省、航空自衛隊、東京国税局、新潟県、長野県、山梨県、松本市、岐阜市、長野県警、京都府警、愛知県警 |
就職活動体験記
2009年朝日新聞社 一般記者部門 内定 経済学科 甲斐弘史
“夢に向かって走り続けた”これが私の就職活動であったと思います。私は、大学入学以前から持ち続けていた夢がありました。マスコミ業界で働くという夢です。具体的には、記者となり読者の心に響く記事を書きたい、テレビ局でドキュメンタリー番組を制作したいという二つの目標を持っていました。高校時代にふと読んだ新聞のスポーツ記事に感動したことがそのきっかけとなったのですが、情報を伝えるメディアという媒体を通して、現場で感じる感動やそこにいる人々の素の表情やメッセージを多くの人々に伝える仕事をしたいと思うようになりました。大学では、その夢の実現に一歩でも近づけるように、勉強以外にも、課外活動で信州大学テレビの活動に参加するなど実際に伝える側としてのメディアを経験し、学ぶことに全力で取り組む生活を送ってきました。就職活動もマスコミ業界を中心に行いました。第一志望である放送局・新聞社以外にも、金融(銀行、生保)・情報通信(携帯電話、インフラ)と少しでも興味のある業界の選考には積極的に参加しました。倍率の高いマスコミ業界だけに絞ることが不安だったということもあったのですが、やはり、色々な業界を見て、その上でどの業界で働きたいか自分自身で納得してから就職したいという気持ちがその理由としてありました。最終的に、私は念願かなって朝日新聞社の一般記者として内定を頂くことができました。他にも生保・通信の2社から内々定の連絡を頂いたのですが、自身の夢を諦めきれず、それぞれ辞退させて頂きました。私が幸運にも自分のやりたい仕事につくことができたのは、やはり、高校時代から抱いていた夢に向かって常に走り続けてきたからではないかと感じています。ただ夢を追いかけるだけではありません。私は伝える側のメディアを経験した以外にも、就職活動をする上で、社会で起きるニュースに対して常に問題意識を持つことを心掛けていました。マスコミを含め、全ての選考において“自分なりの考え”が重要視されると思います。私の場合は論文の試験等でこれが役立ったのですが、自分なりに問題意識を持ち、常に考えることで、その人自身の“個性”も同時に磨かれていくと思います。意識し、考える中で磨かれた個性が、皆さんの就職活動でもきっと活かされるのではないでしょうか。私は目標の一つにしていたテレビ局でドキュメンタリー番組を制作するという夢は実現できませんでしたが、記者として読者の心に響く記事を書くという長年の夢を幸運にも実現することができました。よく就職は“縁と運”といいますが、夢を持つきっかけとなった記事を書く新聞社に就職することになったのも一つの縁であり、その夢に向かって大学まで努力を続けていたことがほんの少しの運を呼び、私の夢に結びつけてくれたのかもしれません。また、就職活動をする上で家族や身の周りの人々の支えがあることも忘れてはいけないと思います。私自身、交通費など金銭面の支援や精神的に辛い時期に両親が心強い支えとなってくれました。さらに、身の周りの友人にも色々な相談に乗ってもらい、自分自身気持ちが非常に楽になり、精神的な支えとなってくれました。今は感謝の気持ちで一杯です。これまで支えて下さった皆さん本当に有難うございました。これから、私は新聞記者として、また新社会人の一人として一歩を踏み出すことになります。色々な壁にぶつかると思いますが、常に学ぶという姿勢を忘れず、現場で感じる「本物」を読者の方々へ伝えられる記者となれるよう日々精進していきたいと思います。
この活動記を読まれている皆さんの中には就職活動を間近に控えている学生の方、もしくはまだ大学に入学したばかりでまだ就職活動は先だという新入生の方がいるかもしれません。きっと私のように将来のビジョンを明確に描いている人ばかりではなく、こういう仕事をしてみたいなという漠然とした夢を持っている人も少なからずいると思います。私はそういった人も含め、個人個人が大学までにやってきたこと(ゼミやサークルなど)、もしくは、これから大学でやろうとしていることがきっとその人自身の“やりたい仕事=夢”に繋がっていると考えています。自分がやりたいことは何なのかということを早い段階で見つけて、その夢に向かって努力をし、走り続けていればその夢を掴むチャンスは誰にでも存在していると思います。信州大学の先輩の一人として、是非、一人でも多くの素晴らしい後輩が自分の夢を実現させ、これから社会へ羽ばたいていくことを願っています。
2009年中部電力総合職内定 経済システム法学科 神谷知世
私の就職活動を一言でいうならば、『出会い』です。たくさんの企業、社員の方々、就活支援の皆様、同じ就活仲間・・・そして新しい自分にも出会えた気がします。ぜひ後輩の皆さんにも就活を通じて、新しい世界や価値観に触れると同時に自分自身を見つめ直し、今後の人生をより豊かなものにしてもらえればと思います。
人には動くべきタイミングが人生に何度もやってきますが、就職活動は中でも非常に重要なタイミングであるといえます。絶対にこのタイミングを逃してはいけません。自分の人生を決める大切なときです。私も自分を信じて、とにかく全力で就職活動に取り組みました。その結果、第一志望の会社から内定をいただくことができ、大満足の就職活動を成し遂げることができました。しかし、就活で得られたのは「内定」だけではありません。「働く意味」だったり、もっと言うと「生き方」だったりと、今後の人生において大切なことを学ぶ絶好の機会でもありました。内定はいただきましたが、大きな目標はまだそのずっと先にあります。そこにたどり着くまで、就活と同様にまっすぐ突き進んでいきたいです。
具体的に私の就職活動を振り返ると、「とにかく動くこと」から始めていたと思います。大学二年生のときに、司法書士事務所でインターンシップをさせていただいたり、「キャリアキャンパス」という情報誌の記者として長野県内の企業にインタビューに行ったりしていました。また、大学三年の夏には、内定先である電力会社や、監査法人、都市銀行などのインターンシップなどに積極的に参加しました。三年の冬からは就活が本格化し、会社説明会には50社ほど参加しました。このようにたくさんの企業を自分の目で見て、耳で聞き、肌で感じたことで、自分の働くイメージが強まっていきました。
特に、内定先の企業はダントツの第一志望でした。ゼミの担当教授から「本気で入りたいなら、一番で入る気で行け!」と言われ、企業研究・業界研究を徹底的にやりました。絶対にこの会社に入って働きたいという思いは強まるばかりで、できることは何でもしようと決めていました。新聞記事やCSR報告書を読んでまとめたり、実際に発電所や科学館を見学したりもしました。大切なことは、「やらないで後悔するより、やって後悔」です。就職活動中は不安や迷いの連続ですが、そんなときこそ、「一歩踏み出す勇気」を持つべきだと思います。
確かに、信州大学の就職活動は地理的な面など、困難なことも多々あると思います。しかし、それで悲観的になることはありません。どこにいようとぶつかる壁は誰にでもあるはずです。そこをいかに乗り越えていくかが重要で、全て自分次第で解決できると思います。
私も何度も何度も大きな壁にぶつかりましたが、絶対に諦めず前向きに取り組んでいくように心がけていました。例えば、5日間で名古屋→京都→東京→名古屋→長野→大阪→名古屋と移動したときは、体力的にも金銭的にも相当きついものがありましたが、それでもすごく楽しんでいる自分がいました。また、今はインターネットでの就活情報も非常に充実しており、多くの有益な情報が得ることができました。就活のやり方は人それぞれです。100人いれば100通りの就活があり、決して正解はありません。後悔のないように、自分らしく前向きに、就職活動を送ってもらえたらと思います。
冒頭に、『出会い』について述べましたが、私がこれだけ頑張れたのも、たくさんの人や企業に出会い、支えていただいたおかげです。これらの出会いから学ぶことも多く、今も感謝の気持ちでいっぱいです。なんのために働くのだろうと考えたとき、やはり「自分のため」より「人のため」に働きたいと思いました。今まで出会った人だったり、これから出会うだろう人に「ありがとう」の気持ちを込めて。


