岡本 宜樹 先生（日本銀行 松本支店長) の講義が行われました
2017. 05.22
- 金融論A
平成29年5月22日、2017年度前期に開講している金融論Aの講義の一環として、日本銀行松本支店長の岡本 宜樹 氏から「長野県を取り巻く金融経済情勢」と題して講義が行われました。
講義では、日本銀行が松本に支店を設置した経緯から説き起こし、日本銀行松本支店の3つの主な業務（①現金の供給と決済サービスの提供、②国の事務の取扱い、③産業調査・金融モニタリング）についてご紹介がありました。このうち、3つ目に挙げた産業調査・金融モニターの一環として長野県の経済動向と今後についてご説明いただきました。講義では、図表を用いて、長野県経済は足元の景気は中国向け輸出が好調であることから少し上向いており、残業代の支払い増によって雇用者所得も増えていると具体的に解説していただきました。最後に、最近の金融政策に関して、1999年から始まったデフレとの戦いを概観しつつ、マイナス金利の影響、さらには長短金利操作付き量的・質的金融緩和政策の意図についても解説いただきました。