後援会からのお知らせ
ごあいさつ
信州大学人文学部にご入学、またはご進学を検討されているお子様をお持ち
のご父兄の方々にご挨拶申し上げます。平成24年度人文学部後援会長の上條
と申します。
長野県は、四方をアルプスや高原に囲まれているために、他県と比べ移動や
流通面での不利感は否めないと存じます。しかし、本学部もそうですが、全体
の6−7割にもおよぶ学生が、県外から進学されているのは何故でしょうか?
その選択理由に、「環境」をあげる学生が多いことがあげられます。「環境」
とは何か? 田舎だから空気がいい?人が少ないから歩きやすい?おそらく、
どちらも「NO」ではないかと私は考えます。
世の中の状況がめまぐるしく変わり、4年生大学に進学しても、その後の就職
先や進路に不安を抱かなければならない時代です。そうであれば、より情報を
求め中央へ活動の場を求めるのが定石であるにもかかわらず何故この地に?
それは、本来「学問」を求めるピュアな心に響く「環境」が、ここ、信州大
学にはあるからだと思います。 学部ごとに個性は違いますが、私が本学に関
わり感じたのは、「純粋に学問を究める」という姿勢です。
今は、就職をするためにあくまでキャリアとして学校を選ぶことが、選択と
して最初にあげなければならないことかもしれません。しかし、4年もの間に4
年後のことだけを考えて過ごす青春は、果たして正解なのでしょうか?
持論として、「学べるときに学ばなかったら人生のなかでたいそうもったいな
いことである」と考えます。きっと、ここに来る学生達は、色々な情報から、
本来の「学問」を追求できることを感じ、学舎として選んでいると思います。
卒業される多くの学生に、「信州(大学)に来てよかった」と言って頂いてお
ります。それは、想像と現実が、より彼らの心の中に何かをもたらしたからで
はないでしょうか。
特に、ご父兄の方に申し上げたいのは、大切なお子様達が学んでいる環境を、
是非、一度(ならずとも)ご覧になってはいかがかと思うことです。本学は、
公開授業やシニア世代に向けた特別授業など、信州というフィールドを生かし
た「学ぶ場所」を提供しています。人文学部も、年に一度、7月の梅雨明けに近
い時期に、後援会主催の特別講義を行います。
今回、縁がありまして、このような立場になりましたが、多くのご父兄の方
が興味を持って頂き、本学を訪れて頂ければと存じます。
平成23年11月
人文学部後援会長 上條 克弥
人文学部長 渡邊 秀夫